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外見は少し小さな店の扉を開く。


中はとても豪華という訳でもないが、少しレトロなオシャレなないそうだった。とても彼らしいチョイスだと考えた。


『いい店ですね。行きつけですか?』


「ああ、最近は行かなかったが、昔は銀と共に来ていた。」


『成程、銀ちゃんと。』


一通り店を見回す。見る限り一般人の客だけで、身分ある人間は記憶の限り見なかった。


きっと一般の人には慣れ親しまれた店なのだろう。すると奥から店員らしき人が出てきた。


「いらっしゃいませ、おや、芥川様ではないですか。お久しぶりです。」


「ああ、いつもの席は空いてるか。」


「ええ勿論。ご案内いたします。」


流れるがまま店員について行く。


案内されたのは先程の一階とは別の二階にある個室だった。店員はメニュー表を出し、すぐに裏へ戻った。


『個室ですか。』


あたりを見回してそういう。飾ってある花にセンスがあるなと感心をする。


「不満か?」


『いいえ?とても良いところです。』


そう言ってメニューを開く。どうやらここはイタリアンの店らしい。


パスタ、ピザは勿論カルパッチョ、カプレーゼなどの代表的なものもあれば、クロスティー二やカチャトーラ、ランプレドットなどのその業界でなければなかなか出てこない品まである。


成程、彼が行きつけになるだけはある。


『主菜はそれぞれ頼んで、副菜等は共有でどうですか?』


「ああ、端からそのつもりだ。」


『では注文をしましょうか。』


「ああ。」


それから店員を呼んで、注文をした。


主菜はそれぞれ別々に、私はボロネーゼ、芥川はジェノベーゼ。


副菜はイチジクのカプレーゼ、野菜とムール貝のソテー、カポナータ、ナスのオリーブオイル焼き。


ドリンクに私はカンパリというイタリアの酒、芥川は普通にジュースを頼んでいた。


『お酒は飲まないのですか?』


「明日は早いが故、今日は遠慮しておく。」


『そうですか、残念です。』

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(プロフ) - 続きを楽しみにしてます!! (2021年4月4日 17時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
涼夏_Ryouka_(プロフ) - aoiroさん» 返信遅れました…(^^; そう言っていただけて嬉しいです!頑張りますね! (2021年1月15日 1時) (レス) id: 467693ef76 (このIDを非表示/違反報告)
aoiro(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください (2021年1月12日 0時) (レス) id: 832b7f5fb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼夏_Ryouka_ | 作成日時:2021年1月9日 23時

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