【文スト】芥川の同期【呪術廻戦】 (ページ13)

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一方その頃。呪術高専では、久々の休日のため寮で休んでいた1年生3人に担任の教師が絡んでいた。

｢ちょっと。なんで休日なのにあんたに付き合わないと行けないわけ？｣

｢そーだよ先生。俺さすがに今日は休みたいよ。｣

態々集められた虎杖、釘崎はそれぞれ不満をぶつける。口には出さないが一歩引いた場所にいる伏黒も不満げな顔だった。

それに対し、呼び出した五条本人はケロッとして、罵倒なんて全く聞いてない様子だった。

｢いやぁさ、野薔薇を迎えに行った時、東京観光するって言ったじゃん。今日は任務も落ち着いてるしちゃんとした東京観光行こっかなって。｣

その言葉に今まで騒いでいた2人は黙り込む。

東京観光。

その言葉に二人は大層な魅力を感じた。

多くの人が賑わい、どこを見ても盛んな店ばかり。そんな中で馴染んでいる華やかな自分たち。

虎杖はともかく釘崎は都会に酷く憧れているため、貴重な休日を東京観光に捧げるのも苦ではなかった。

だがしかし問題が一つあった。

先程も言った通り、この教師は東京観光と称して六本木へ向かうと自分たちを誘惑し、着いたところは想像と違う枯れた土地。

挙句の果てには呪霊を祓わせるなどという愚行を行ったのだ。

当然五条の株は少なからず下がり、信用の文字が"よ"の所まで消えかかっているところだった。

｢…また私達を騙そうって訳？そういうのはごめんだから。｣

｢うん、これでまた変なとこ連れていかれたら俺一生先生と観光しないわ。｣

｢俺も観光するのはまだいいですけど、任務とかは勘弁です。｣

｢君たち僕のこと全く信用してないのね。｣

先生流石に悲しい、とわざとらしい嘘泣きに3人は呆れる。誰もが当然だろと、そう口にしてしまうほど、彼の行動は酷かった。

その後彼はようやく演技をやめてこちらに顔を向けた。

｢まぁでも安心して。今回のは本当に観光だから。｣

親指を立ててる彼からは、見えないはずの目から視線がささった。