【文スト】芥川の同期【呪術廻戦】

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10分程たった頃ポートマフィアのビルが見えた。
車を停め、首領の部屋に向かう。


ｺﾝｺﾝｯ


『首領、小川です。』


2回ノックをして問いかける。
中から入りたまえと許しが降りたので扉を開ける。


中には、長いテーブルの奥に座る首領森鴎外がこちらを見据えており、その横には玩具で遊ぶ彼の異能エリスがいた。


彼女には以前｢Aってなんかつまらないわね。｣と言われており、それ以来彼女が私に遊びを乞うことはなくなった。


『遅くなり申し訳ありません。して任務の詳細とは？』


｢ああ、早速なんだがね、君には東京に行って貰うことになった。｣


肘を立てそこに顔を置く彼を見据える。


『東京…ですか。』


｢そう、東京。それで理由なんだけれどね、最近うちの構成員が変死体として見つかっているのは君も知ってるね？｣


『ええ、存じております。』



首領が話すのは最近噂になっている、構成員が様々な場所で変死体として見つかっていること。


単体の場合もあれば団体で見つかることもある。



なんでも異能の痕跡はなく、その見た目と伴い【呪われている】と不安の声が多く上がっている。



｢こちらとしては構成員の人数が減るのも士気が下がるのも避けたいんだ。なので調べさせた結果、東京がダントツにそういった事例が多いみたいでね。そこに行けば何か掴めるのではないかと思ってね。そこで君を抜擢したわけさ。｣



『珍しいですね。あなたがこんな非合理的な事を命じるなんて。』



｢……こればっかりは何も掴めてないからね…。私も困ったものだよ全く。｣



やれやれとテーブルに伏せる首領。私も彼に振り回せれているとはいえ、彼も大変なんだろうなと同情する。


｢なんでもいいんだ、何かを掴んでくれ。｣



これはだいぶ参ってるんだろうな。



『…了解しました。直ちに向かいます。』



｢頼んだよ。｣



『はい…失礼します。』

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