山田家にはもう1人女の子がいたようです！ (ページ9)

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横浜への道すがら、お互いの自己紹介みたいな事をして、ちょっと親密になれたかも。

『へぇー好きな食べ物カレーなんや。』
一「そうだ。今日、晩メシカレーだしな！」
『ほんまにめっちゃ好きやん！』
一「Aの好きな食べ物は？」

うちの好きな食べ物か〜
考えたこと無かったかも
なんやろ？
美味しいものがいっぱいありすぎて困る。

『うーん。強いて言うなら、ハンバーグかな？』
一「ハンバーグか、今度作ってやるよ！」
『ほんま？嬉しいわ〜』

ドンッ

『すいません』
？「あ？わりーな。」

あれ？今謝る前なんか威圧されんかった？
気の所為？
まぁ謝ってくれたし悪い人でもないんかも。

一「おいA大丈夫か？」
『うん大じょ』
？「ああ？誰かと思えばお前か。」
『いち兄知り合い？』
一「知り合いじゃねーよ」
？「いつからお前のとこに妹なんか出来たんだよ。」
一「左馬刻。お前には、関係ないだろ？」
左「あ？左馬刻様だろ？クソガキ！」
一「生憎敬うところがないんでね！」
左「なんだとクソガキ！何俺様のシマをウロウロしてんだ？とっとと出て行けよ。」
一「誰が好き好んでここに来るか！」

おいおいおい。
こんな事になるなんて聞いてないけど？
ていうか、横浜来たなかった原因もしかしなくてもこの人ちゃん？
そんな会うことある？
どんな運してんねん！
兎に角この場おさめなホテルまでたどり着かんやろ

『左馬刻様。うちがいち兄に案内頼んだんです。いち兄に出ていかれたら、うちホテルまでたどり着けへんやん。」
左「ホテル〜？どこ泊まんだよ」
『ここですけど？』
左「ここか俺様が連れて行ってやるよ」
一「『は？』」

なんでよう知らん男に案内されなあかんねん！
絶対堅気の人間じゃない雰囲気醸し出しといて、ついていけるわけないやん！
かといって、断ったら断ったらで、なんか怖いし
選択肢なんかないやん！

『ほんまに良いんですか？』
一「おいA！正気か？」
『なんで？この人連れてってくれるって言ってんねんで？それに、いち兄はよ帰りたいんやろ？』
一「それはそうだけどよ、こいつが信用ならねーんだよ」
左「おいおいひでーな一郎くんよぉ」

どんだけいち兄に嫌われてんねん！
この人何してこんな嫌われてん。
どうでもええけど、さぶちゃんもじろ兄も、いち兄の事待ってるはずやからはよかえらしたらな。
それに曲がりなりにもいち兄の知り合いやから、大丈夫やろ！