White Linaria .【黒】 (ページ32)

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「ご注文のシチューとサラダセットになります」

店員さんによって運ばれてきたメニューがテーブルに
並び、食べ始めた私たち。

特に話し続けるわけでもなく、話しかけたら
お互いに話す程度で時間が過ぎていく。

目黒「この前さ、阿部ちゃんに変わったなって
褒められたんだよね」

『へー。よかったじゃん』

目黒「いつになったらLINE返してくれるの？」

『返してるよ？』

目黒「違う。講義中のやつ」

『誰も講義中には返さないし。集中しなさいよ』

阿部ちゃん先生の話から、普段の会話に戻る。

確かに、目黒の講義中の態度は前とは違っていて
珍しいこともあるんだなって思う。

目黒の態度の変わりように少しだけ笑いが溢れる。

目黒「＿＿＿やっと笑ったな」

『へ…？』

顔を上げると、目黒の綺麗な瞳とぶつかった。