White Linaria .【黒】 (ページ18)

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それから、目黒は私に何かしら絡むようになった。

この前の講義中のようなことはなかったけれど、
話しかけてきたり、一緒に帰るように誘ってきたり。

『はぁ…』

「どうしたのよ。ため息なんてついて」

『私がため息をつく理由なんて分かるでしょ』

友達と大学近くのカフェでランチを食べていると、
不意に漏れたため息。

運ばれてきたサンドイッチをパクッと口に入れた。

「あー、目黒か。…そう言えば、最近。
目黒変わったと思わない？」

『どこが？』

「講義中、最後まで起きてるじゃん。
前までなら阿部先生の講義も寝てたのに、
今はきちんと聞いてるし」

友達の話を、サンドイッチを食べならが聞く。

…起きてるに決まっている。

何故なら、講義中、定期的にLINEが送られて
きていて、私は既読無視している。

「あれ、A」

急に背後から名前を呼ばれて、食べていた
サンドイッチが喉に詰まりそうになった。

テーブルにある水を飲んで、後ろを振り向くと。

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『…翔太、と目黒』