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講義中に私の手を握ってきた目黒。
私は構わずに阿部ちゃん先生の話を聞く。
『…てか、ノート取れないでしょ。目黒』
私の手を握っているからノートを取ることが
できない目黒に向かって言った。
目黒「大丈夫。後から写させてもらうから」
(いや、…今書けよ)
阿部ちゃん先生の板書を写して、講義を受ける。
すると、目黒は握っていた手を緩めて、
指で私の手の甲をツゥと撫で始めた。
『っ、わ…』
ゾワっとした感覚に小さく声が漏れた。
ペンを持っていた手で口を押さえると、
その声を出させた犯人の目黒は笑っていた。
目黒「講義中だけど?」
『アンタのせいでしょ』
キッと睨み返しても、笑い続ける目黒。
(この男に構っていたらダメだ…)
握られていない方の手で自分の頬を叩いて
集中するように言い聞かせた。
阿部「ここの方程式はどうだったかな。___A」
『へっ?あ、はい…!』
先生に指名されたけど、目黒のせいで話が分からず
答えられない。
阿部「目黒と楽しそうだなー。俺の話もきちんと
聞けよー」
『あ、…すみません』
阿部ちゃん先生の言葉に反省して、講義を受ける。
その後、目黒は何もしてこなくて最後まで講義を
受けていた。
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明日は夜の時間帯に更新できたらいいなって
思っているのでよろしくお願いします!
お気に入りと評価が増えていて嬉しいです(^_^)
皆さまありがとうございます…!
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作者名:こころ | 作成日時:2020年9月20日 0時