White Linaria .【黒】 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:207,661 hit

14 ページ14

.

話していた友達が、彼の名前を呼んだ瞬間に
ピクっと肩が震えた。

私を見ていた目線から、少し上を見始めた友達。

目黒「お前ら早いじゃん」

「目黒は珍しいね～。いつもギリギリに来るのに」

目黒「まぁな。＿＿＿＿おはよう」

友達と話していた目黒が、私の方に視線を向けて
挨拶をしてきた。

『おはよ…』

昨日のことがあるから、少しだけ違和感がある。

.

目黒「ここ座ってもいい？」

そう言って目黒が指さしたのは、私の左の空いた席。

『っ、あ…うん。別にいいけど…』

目黒「サンキュー」

カバンから教科書とノートを取り出して、私の隣に
座った。

目黒「今から阿部ちゃんの講義か～」

「また怒られたりして」

目黒「はは。それは勘弁」

目黒は、阿部ちゃん先生の講義で寝たりするから
よく怒られている。

(あんなに楽しいのに、寝るなんて勿体ない)

目黒「でも今日は怒られないかもよ」

ニコッと、他の女の子なら落ちるような笑顔で
言ってきた目黒。

『…？』

目黒の言った意味が分からない。