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「俺、彼女ができたんだ」
突然言われた、幼馴染からの言葉。
私は彼のことがずっと大好きだった。
いつも隣にいて、私だけの特別を感じていた。
『そ、…そうなんだ』
「だから、Aには1番に伝えたくてさ。
大切な幼馴染だし」
彼から放たれた“幼馴染”という言葉が胸に
深く突き刺さった。
すると、タイミング良くなった彼の着信音。
「お、噂をしてたら。＿＿彼女に会ってくるな」
私の大好きな笑顔でそう言った彼。
(もう、その笑顔も私だけではないんだ)
『うん。いってきなよ』
泣いたらダメ。そう決めて、無理やり笑った。
だんだん離れていく彼の背中を見て、
私の恋の結末を描いているようだった。
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作者名：こころ | 作成日時：2020年9月20日 0時
