White Linaria .【黒】 (ページ8)

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今日のことを思い出すと、また涙が出てきた。

私は目黒の前だけど構わずに泣き出した。

『私、…翔太のこと好きなのに…っ。
ずっと特別だと思って、…でも、翔太には
彼女ができた…。どうしたらいいの…っ』

溜め込んでいた思いが口から止まらない。

涙もぽろぽろと流れて、顔もぐしゃぐしゃ。

手で流れる涙を拭いていると、ふわっとした
温もりが身体を包み込んだ。

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『め、ぐろ…？』

そう。目黒が私を抱きしめていたのだ。

急な出来事に驚きを隠せないけど、何が起こって
いるのかはすぐに把握できた。

『ちょ、何してんの…』

離してと思いながら、目黒の胸を手で押すがビクとも
しない。寧ろ、抱きしめる力が強くなっているように
感じた。

『＿＿＿＿この…離せ！！』

目黒「ぐふっ！？」

目黒の横腹をグーパンチで叩くと、抱きしめていた
腕を放した。

その隙に、目黒から少しだけ距離を取った。