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前にも聞かれた質問。
どう思った…って＿＿＿＿＿。
『別に。どうもないけど…』
私がそう答えると、背中に回っていた目黒の腕が
緩くなって離れた。
目黒「……そっか。まぁ、これから落としていくから
覚悟しとけよ」
じゃあとわざとらしい元気さで帰って行った目黒。
そんな目黒の背中をぼんやり眺めながら、
私も帰り道の方向に体を向けた。
“べ、別に。どうもないけど…”
本当は嘘。少しだけ、ほんの少しだけ。
ドキッとしてしまった自分がいた。
でも、これは目黒が好きってことではない。
私はやっぱり翔太が好き。
彼女さんがいても、話していると楽しいし
好きだなって思わせてくれるのは翔太だけ。
『帰ろ…』
夕日が照らす道を歩き始めた。
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作者名：こころ | 作成日時：2020年9月20日 0時
