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『…何でここにいるのよ、目黒』
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私の手を掴んだ犯人は、同じ大学の目黒蓮だった。
雨に濡れて、綺麗に整えられている髪から雫が
ぽたぽたと落ちていた。
目黒「雨降ってるのに傘をささないのは
バカなのか?」
『目黒だけには言われたくない』
私の今の気持ちを洗い流してくれると思ったのに。
どうして、こうもついていないのか。
目黒「とりあえず。俺の家に寄っていけ」
『は?何でよ?』
目黒「雨に濡れたままだと風邪ひくし。
…今の格好だと嫌だろ?」
今の格好?と思いながら自分の姿を見てみると、
雨に濡れて服はぐっしょり。
ブラウスは雨で濡れて肌に密着していた。
服が密着していて、体のラインが分かるように
なっていたし確かに嫌だ。
目黒「ここからすぐ着くし。
お前の家よりは近いからいいだろ」
『…分かった』
目黒「んじゃ、行くか」
目黒の言葉に小さく頷いた。
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作者名:こころ | 作成日時:2020年9月20日 0時