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渡辺「目黒ー。お前、彼女とどうなのよ？」
昼休みに一緒に弁当を食べている翔太くんに
聞かれた。
目黒「どうって？」
渡辺「あんま一緒にいるとこ見たことないな〜
って思ったからさ」
チュゥとパックのジュースを飲み始める。
目黒「でも、帰りは一緒に帰ってるし。普通に
話すし楽しいよ」
渡辺「それだけかよ…。てか、気になってたけど」
ズイっと俺に近づく形で体を前に出してきた
翔太くん。
目黒「何が？」
渡辺「お前の彼女の笑った顔見たことないなって」
翔太くんに言われたこと。
それは、俺も思っていた。
確かに、Aの笑った顔は見たことがない。
顔で表さないタイプの子だと思っていたから
気にはしてなかったけど。
翔太くんに言われて、また思うようになった。
渡辺「お前の話が面白くなかったりして」
目黒「それ傷つくんだけど」
そう言って2人で笑った。
でも、笑い話にはできないことがあるなんて。
今の俺には知る由もない。
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作者名：こころ | 作成日時：2020年9月5日 0時
