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『……ウォ…ヌ、』
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ずっと聞きたかった声。
病室のドアを開けると、そこに居たのは。
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WN「……A、っ」
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体を起こしてこちらを見ているAの姿。
俺はそこまで遠くない距離を走って、不思議そうにこちらを見ていたAの体を抱きしめた。
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『ウォヌ…?』
WN「……、A…っ。体は、?どうもない…?」
『う、うん…。少し怠さはあるけど。あ、いった…』
WN「頭の傷痛む?」
『少し、?』
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Aの口から名前を呼ばれることが嬉しくて、抱きしめる力が強くなる。じんわりと視界が霞んできて、泣きそうになっている。
そんな俺に気づいたのか、Aの手が俺の頭を撫でる。
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『泣かないでよ…』
WN「バカ、っ。泣くに決まってるだろ…」
『私なんかのことで泣かないでよ…』
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そう言って俺の体を押した。その時に見たAの顔は泣きそうになっていた。泣くのを我慢しているような。
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『ダメだよ、ウォヌ…』
WN「え、」
『ウォヌにはジウさんがいるんだから…。こんなことしたらダメだよ…っ』
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そうだ。それを言っていなかった。
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WN「……俺たち別れたんだよ」
『え、?』
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俺の言葉に驚くA。そうだよな。急にそんなこと言われても驚くよな。
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『な、んで…』
WN「俺が振られたんだよ」
『ウォヌが…?どうして、』
WN「俺がAのことばかり考えるようになったから」
『え…?』
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sandstorm(プロフ) - 夢主ちゃんも他のみんなも優しい素敵なお話ありがとうございました😊続編も楽しみにしてます! (4月14日 17時) (レス) @page50 id: 16dbe61981 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - sandstormさん» 最後まで夢主ちゃんが幸せになれますように…!という気持ちを持ってお話を書くことができました🥲 (4月14日 16時) (レス) id: 2b9d3f72f8 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ヨンアさん» ウォヌくん自分の気持ちに気づいてよかったです🥲そうですね!告白されてから夢主ちゃんのことを考えるようになってそれが好きという気持ちだったという話にしました! (4月14日 14時) (レス) id: 2b9d3f72f8 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - 犬こそ正義さん» ウォヌくんと夢主ちゃんようやくです…!😭 (4月14日 14時) (レス) id: 2b9d3f72f8 (このIDを非表示/違反報告)
sandstorm(プロフ) - おぬよんの心の中には夢主ちゃんがいたんですね…😭😭夢主ちゃんには絶対幸せになってほしいです!! (4月12日 1時) (レス) id: 16dbe61981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココロ | 作成日時:2024年3月24日 0時