・ ページ36
.
⠀
⠀
控え室だと騒がしいから、さっきまで授賞式をしていた会場に戻ってきた。満員になっていた観客は帰っていて、会場内は静かだった。
スタッフさんも今のところ誰もいないようで、大きな空間に2人だけ。
⠀
⠀
⠀
『ビックリしました？』
⠀
イタズラする子供のように無邪気な顔を見せる彼女。
⠀
WN「うん。まさか来てくれていたなんて…」
『どうしても先輩達のステージを見たくて、マネージャーにお願いして1日空けてもらったんです。先輩を驚かせようと思って』
WN「さっきは心臓が止まるかと思った」
『ふふ。サプライズ成功ですね』
⠀
⠀
くすくすと笑う彼女をよく見ると、目元が赤く腫れているように思えた。
⠀
WN「泣いたの？」
赤くなっている目元に指で触れる。
⠀
⠀
『先輩達が大賞を受賞されて、あまりの嬉しさに泣いてしまいました…』
⠀
そう言った彼女が綺麗で、愛おしくて、いつの間にか抱きしめていた。
⠀
⠀
『先輩、誰か来ちゃいますよ…』
WN「大丈夫。…今はこうさせて」
⠀
こんなにも幸せな日に、大好きな彼女と一緒にいれることが嬉しい。
⠀
⠀
ゆっくり抱きしめている体を離すと、自然と目と目が合った。彼女の目には涙が溜まっていた。
⠀
WN「泣きすぎ」
『すみません…本当に嬉しくて…。先輩、』
WN「ん？」
『大賞、おめでとうございます…っ』
WN「ありがとう」
⠀
⠀
大好きな彼女からの“おめでとう”が世界で1番嬉しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 649人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココロ(プロフ) - みんさん» 同じウォヌペンさん！嬉しいお言葉ありがとうございます☺️️🩵すれ違う感じのお話書かせていただきます！ (1月22日 22時) (
レス) @page23 id: 2b9d3f72f8 (このIDを非表示/違反報告)
みん - ウォヌくん推しで毎日更新楽しみにしてるカラットです！！2人のすれ違い？的なお話みたいです！ (1月22日 12時) (レス) id: b50aa826d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ココロ | 作成日時：2024年1月20日 16時
