・ ページ25
.
⠀
⠀
『先輩、どうしたんですか…』
⠀
誰も使っていない小さな会議室に彼女を連れてきて、掴んでいた手を離す。あまりにも無意識だったけど、掴んでいた力が少し強かったみたいで。掴んでいた彼女の手首の部分が少し赤くなっていた。
⠀
⠀
⠀
WN「……あんまり、メンバーと近い距離で接するのはやめてほしい」
『流石にそれは…。難しいですよ…。それに、私達は家族のようなものなので』
WN「そんなこと分かってる、けど」
『先輩、本当にどうしたんですか？どこか体調でも…』
⠀
俺の額に手を伸ばした彼女の手を阻止した。まさかのことにAは驚いている。
⠀
⠀
WN「……Aは本当に無意識だよね。俺に対しても、メンバーに対しても」
『それは、』
WN「俺はずっと妬いてばかりで。こんな気持ちになるのは俺だけなのかなって思ってた」
『先輩…』
WN「この前みたいにどこか怪我した時だって。Aの辛さを分かってあげたいのに、1人で抱え込んで…。好きだけど、たまにAの気持ちが分からなくなる」
『私は、…』
WN「ごめん。急にこんなこと言って。……ちょっと気持ちを整理させてほしい」
⠀
⠀
俺がそう言った時の彼女の顔は、辛そうな表情をしていた。
分かりました、と小さく言った彼女は先に会議室を出ていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 649人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココロ(プロフ) - みんさん» 同じウォヌペンさん！嬉しいお言葉ありがとうございます☺️️🩵すれ違う感じのお話書かせていただきます！ (1月22日 22時) (
レス) @page23 id: 2b9d3f72f8 (このIDを非表示/違反報告)
みん - ウォヌくん推しで毎日更新楽しみにしてるカラットです！！2人のすれ違い？的なお話みたいです！ (1月22日 12時) (レス) id: b50aa826d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ココロ | 作成日時：2024年1月20日 16時
