双子暗殺者がとりあえずE組で頑張る話 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,864 hit

【双子の日常】　弟です。ページ14

それは珍しく姉が風邪をひいた日のこと。

馬鹿は風邪ひかないっていうから私はバカじゃない、と喜ぶ紫陽花にじゃあきっと阿保なんだよ、と返して精神的なダメージを与えた日でもある。

その日、俺は磯貝と前原と一緒に帰っていた。

たわいもない話をしている途中、おなじみの着信音が鳴った。

姉からだ。

怪力馬鹿阿須汰ー今・-・ドコドコ!・-・ドンドドンドン・-・テンテテンテテテ!・-・テンテテンテテテドンスコーン・-・!?

やっぱり阿保だよな、阿保でいいよな。

前原が俺のスマホを覗き込んで太鼓でもやってんのか？と言った。

まあ効果音からしてそんな感じだけど。

磯貝も頭をひねっている。

普通はわからないかもしれないが、一応双子なので意味は伝わる。

つーかこんなのよく予測変換で出てきたな。

返信しようとするとまた通知。

怪力馬鹿ごめん、間違えた

そして続けて通知が。

怪力馬鹿今土語?

落ち着け、とりあえず落ち着け。

「土語ってなんだ？」

「前原、俺に聞かないでくれ。」

「土語っていうのはとある地域に住んでいる民族が使う言葉だな。

同じ言語の間だったら方言も土語のうちに入るぞ。」

さすが磯貝。

多分向こうは土語の意味知らないで送ってんだろうな。

とりあえず返信しよう。

阿須汰家で太鼓を鳴らすな。あと俺はいつも標準語。

阿須汰今俺は帰りにあるコンビニを通り過ぎたところに居る。

「「今何処って送ろうとしてたのか！」」

.....一件落着。