チート能力を持った乙女ゲームの悪役王女になりました「イケメンとかヒロインとかチートとかどうでも良いから恋人のもとに返してくれー！！」 (ページ10)

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王女､初めてのお茶会ページ10

オーテールとの出会いから早一年｡

私も7歳になりました｡

こっちの世界では､王族の子は7歳になったら社交に関わらないといけないと言う決まりがある｡

私ももう7歳｡

これから厳しいマナーや勉強､貴族の事情と言うものに本格的に打ち込まなければいけない｡

……面倒くさいなぁ｡

ラ「レイ､聞いているか?」

レ「あっ､お父さまごめんなさい｡」

そうだ､今お父様に呼ばれて話をしていた｡

ラ「それで､話の続きだが､レイも7歳になったしレイの名前でお茶会を開いてみないか?」

レ「お茶会ですか?いつもお母さまがやっている?」

ラ「初めてだし貴族の子息,子女だけを招くからお母様のような大きいものではない｡」

お父様に頭を撫でられる｡

ラ「少し不安もあるだろうが王女故これからもやっていかないといけないだろう｡舞踏会や他国の式典にも参加しなければいけない時もある｡その一歩としてお茶会は丁度良いのだと思うが､レイ､やるか?」

これから舞踏会がある｡

王族として貴族との関わりを持っておかなければいけない｡

そう考えると今の内に同年代達と関わった方が良いのか｡

それに､そろそろ友達もほしいし｡

もしかしたら、その中に大也がいるかもしれない。

レ「やらせていただきますわ、お父さま!」

ラ「そう言ってくれてお父様は嬉しいよ｡将来のレイのためにもなるしな。お茶会についてはその礼儀などの事は本を贈ろう。何かあったらお母様やロンに聞くと良い｡」

レ「はーい!」

ラ「うむ、良い子だ。」

そうして私はお父様の部屋を出てお母様の所へ行った｡

ゲ「失礼します、陛下。」

ラ「ゲーラスか。」

ゲ「レイシャーナ様に伝えなくても宜しかったのですか?もうすぐ『魔力の儀』が行われる事を｡」

ラ「良いのだ。あの子は賢い子だ。魔力の儀は生まれつきの器で決まる。けれど、あの子はもし魔力が平均だったり弱かったりすると自分を責めるであろう。自分には何も出来ない、と｡」

ゲ「陛下……。」

ラ「レイは美しく心根が清らかな優しい子だ。一人の父親の独断として見逃してくれ。」

ゲ「御心のままに、ラーペリデス様」

ゲ「それより、考えてくださいましたか?うちの息子とレイシャーナ様の縁談は。」

ラ「レイはまだ嫁には出さん!」