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緑side
朝、起きてすぐ、作ちゃんに連絡をしていない事に気付き、メッセージを送る。
一緒に行ったらだめかと聞かれたけど、浮所くんと約束したから断った。
作ちゃんとこういう会話をしたのは初めてかもしれない。
いつも俺に着いてきてくれるから。
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ドアを開ければいつもと違う光景が目に入る。
「おはよっ」
「、おはよう」
「行こっか」
道中は話し上手な浮所くんのおかげで会話が途切れることは無かった。
「俺さ、蒼弥とずっと仲良くなりたいと思ってたんだよね」
「えっ、」
突然だけどさ、と前置きをして浮所くんがそんな事を言い出す。
「一年の時から、図書室で本読みに来てたでしょ?」
「うん、行ってたけど…」
「窓際の席に座ってたから、外から蒼弥の事見えててさ」
「あー、、、あそこ、お気に入りの席、」
「うん、……それで、、可愛いなーっていっつも思ってたんだよ」
「っ、、そう、なんだ」
「うん」
心臓の音が大きくなる。
ずっと前を向いて歩いていたのに、突然目を合わせてくるから。
「ドキッとした?」
「…っうるさい」
「あーっ、そんな事言っていいんだ〜?」
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「ほんと、可愛いね」
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〜〜〜
心臓が落ち着いた頃、
目的地である図書室に到着する。
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「えーっ、この人、こんな本書いてたんだ、知らなかった」
「うん、俺もちょっと前に知って、、読んだらすごく良かったから」
図書室に着いてからはいつも通りの、副委員長の浮所くんだった。
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「今日はありがとう、また教えてね」
「うん、俺も…楽しかった」
浮所くんの教室と俺の教室は図書室からだと向きが違うので、そこで別れる。
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いつもと違う朝、浮所くんと過ごす朝
作ちゃんがいない朝
そんな事を考えてしまうくらい、作ちゃんはいつも一緒にいてくれてるんだなと気付く。
……作ちゃんは、俺とばかり一緒に居てつまらなく無いのかな。
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〜〜〜
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水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» こちらこそです!そう言っていただけて何よりです!ありがとうございます!(^^) (2021年6月8日 23時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - ありがとうございました!最後にセリフが凄いゾクっとして、お話もドキドキしました!又リクエスト開始したらさせて下さい!新作の方も楽しく見させてもらってます! (2021年6月8日 22時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 水曜日さん» ありがとうございます! (2021年6月7日 6時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» 分かりました!書かせて頂きますね! (2021年6月7日 3時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - おねだりしちゃうと言うお話が読みたいです。よろしくお願いします! (2021年6月7日 0時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水曜日 | 作成日時:2021年5月15日 21時