. ページ43
紫side
「…俺って、そんなに顔に出てる?」
「というと?」
「いや、みずっこんにも顔がニヤけてるって言われたから」
「んー、、、普段は特に思わないけど、今は思う」
「そっか、」
「まぁ可愛いからわかるけどね」
「…はしもっちゃんもそう思うんだ」
「あれは可愛いでしょ!なんていうか…無邪気?いっぱいお食べって思っちゃう」
確かに、彼がもぐもぐしてる姿は想像だけでもかなり可愛い。
「そっかー、」
「あぁ、それでなんか言いたいことある?って聞いたら、この前の本、面白かったって伝えといてって」
「あ、あぁ、そか、なら良かった」
そういうのをLINEでも言って欲しかったなとか思っちゃったり。
.
.
駅のドーナツ屋に入って何個買うか選ぶ。
帰り道に食べるだけだし一個だけでも良い気がするけど帰ってからも食べたいしなぁ…
結局、二つにした。
.
どこの公園で食べようかななんて考えながら歩いていた時。
「わぁっ!」
「わっ………蒼弥くん、!」
「龍斗くん、久しぶり!…びっくりした?笑」
「めちゃくちゃびっくりしたよ笑」
「やったぁ大成功〜、目の前に龍斗くんが見えたから驚かしちゃおうかなって、、人違いじゃなくて良かった〜」
「…でも会えて嬉しい、今帰り?」
「うんっ、龍斗くんは?」
「あー、、俺は…」
ここで紙袋にあるドーナツが二つであることを思い出す。
「あっ、あのさ、」
「…?」
「良かったら、一緒にドーナツ、食べない?」
「え、」
「あ、ドーナツ好きじゃなかったら良いんだけど、!」
「ほんとに、良いの…?」
「え、全然、てか一緒に食べたいなーみたいな、」
「俺…ドーナツ大好きなの、!」
本当に同い歳なのか。
こんなに可愛い同い歳がこの世に存在していたのか。
.
.
「いただきまーす」
「どうぞどうぞ、」
「ん〜っ、、美味しい……」
「それは良かった、、」
駅で二つ買う事を選択した俺、ナイス過ぎる。
「あ、龍斗くん、ここに砂糖ついてる」
「ん、ここ?」
「もうちょいこっちー」
「??」
「ここっ……ふふ、あまーい」
「っ、!」
今まで、口の周りについた食べかすを取って食べるなんてシチュエーションは現実に無いものだと思っていたが…
あった。
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» こちらこそです!そう言っていただけて何よりです!ありがとうございます!(^^) (2021年6月8日 23時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - ありがとうございました!最後にセリフが凄いゾクっとして、お話もドキドキしました!又リクエスト開始したらさせて下さい!新作の方も楽しく見させてもらってます! (2021年6月8日 22時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 水曜日さん» ありがとうございます! (2021年6月7日 6時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» 分かりました!書かせて頂きますね! (2021年6月7日 3時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - おねだりしちゃうと言うお話が読みたいです。よろしくお願いします! (2021年6月7日 0時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水曜日 | 作成日時:2021年5月15日 21時