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紫side
｢ありがと！じゃあ今日はこれにするね｣
人に選んでもらった本って特別な感じするね、なんて言いながら微笑むのをみると、こちらとしても選んだかいがあるというか。
｢俺、もう帰るけど、龍斗くんは？｣
｢帰るかな、欲しい漫画無かったから笑｣
本当は探してもないし探すものもないけど。
｢じゃあ途中まで一緒に帰ろ〜｣
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帰り道は思いの外話は盛り上がった。
自分は人見知りな方だと思うけど、蒼弥くんは話しやすかった。
親しい先輩の弟だからなのだろうか。
｢あ、じゃあまた…｣
｢うんっ、今日はありがとう、楽しかった｣
｢こちらこそ、俺も楽しかった……あの、｣
｢あのさっ、…………あっ、｣
｢今度は蒼弥くんから、いいよ｣
｢じゃあ……えと、良かったらLINE、交換しないかなぁって、｣
これは驚いた。
｢……俺も、同じこと言おうとしてた｣
｢えっほんと？！……なんか、凄いね笑｣
｢めっちゃびっくり笑｣
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｢じゃあ、今度こそほんとに…｣
｢うん、…また会お｣
｢うんっ、じゃあまたねっ｣
｢また、｣
友達が一人増えた。
なんとなく、お気に入りに登録してみた。
別に相手に知られるわけじゃないし。
したとこでなにか変化があるわけじゃないけど。
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｢…なんか作ちゃん、いい事あった？｣
朝一番、同じクラスの橋本涼、もとい、はしもっちゃんにそんなことを言われる。
｢え？……いや、別に｣
｢嘘だ〜、だってなんか頬緩んでるし！なになに？遂に作ちゃんにも春が来た？？｣
｢そんなの来てないよー、言ってるじゃん、俺は興味無いんだってば｣
｢はぁー、ほんっと俺は勿体ないと思うよ｣
｢なにがー？｣
｢そんだけスタイルも良くてイケメンで頭も良いのに恋愛興味無いとかさぁ｣
｢だってさー｣
｢まぁ、作ちゃんには作ちゃんのタイミングがあるからね、いいんだけどさー、、なんかあったらすぐ言えよな〜｣
｢うん、来ないと思うけどね｣
別に恋愛に興味が無いのに理由はない。
はしもっちゃんとか見てると凄いな、とは思うけど特に彼女が欲しいとかは思わないだけだ。
｢あー、でも｣
｢えっなになに！？｣
｢友達が一人増えた、かな｣
｢友達？｣
｢ん、友達｣
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水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» こちらこそです！そう言っていただけて何よりです！ありがとうございます！(^^) (2021年6月8日 23時) (
レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - ありがとうございました！最後にセリフが凄いゾクっとして、お話もドキドキしました！又リクエスト開始したらさせて下さい！新作の方も楽しく見させてもらってます！ (2021年6月8日 22時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 水曜日さん» ありがとうございます！ (2021年6月7日 6時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» 分かりました！書かせて頂きますね！ (2021年6月7日 3時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - おねだりしちゃうと言うお話が読みたいです。よろしくお願いします！ (2021年6月7日 0時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水曜日 | 作成日時：2021年5月15日 21時
