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紫side

部活の休憩中、同じ部員の龍我が話しかけてくる。


「そいえばさー、もうすぐ生徒会長選挙だよね」


「あぁ、もうそんな時期だっけ」


「そーだよー、それでさ、ちょっとやばい事聞いちゃったんだよね、俺」


「やばい事…?」


「あ、やっぱり作ちゃん知らない?………簡潔に言うと、猪狩くんを図書室へ近付けない方がいいよ」



「どういうこと、」


あまりにもタイムリーな図書室の話題に心がザワザワする。


「いや、次の会長候補、誰か知ってる?」


「…?那須雄登、じゃないの」


「那須もだけど、もう1人いんの」


「もう1人?」


「そ、………図書副委員長の浮所飛貴って奴」



「それが、なんの関係があるんだよ」


「会長選挙ってさ、一応生徒投票はあるけど最終的に現会長が決めるのは知ってるでしょ?」


「知ってるけど、」



「同じクラスの奴が浮所と仲が良くてさ、、、会長選に選ばれる為に、現会長のお気に入り……猪狩くんを手中に収めようとしてるんだって」


「、、、は?」


「浮所、中学の時から好きな子は絶対に落としちゃうらしいよ、、何、したんだろうね、」


「っ、」


「ちょっと、作ちゃん、、!!!」


気付いたら勝手に体が図書室へ向かっていた。


「もー、、ほんと猪狩くんファーストなんだから、」



頼むから間に合ってくれ、そう願いながら図書室へ急ぐ。


.


.


.


図書室へ入れば中に二人は居なくて、そうすれば可能性はひとつ。



バンッ


勢い良く司書室の扉を開ければ、ソファへ押し倒されはだけてる蒼弥と、それを狙う浮所が目に入る。



怒りと憎しみが入り交じって、今にも殺してやりたかったが、それより今は蒼弥を守る事を優先した。



.


.


.


図書室からそのまま門を出るまで、何も会話はしなかった。俺は怒りで頭がいっぱいだったから。



突然、蒼弥が立ち止まる。


「、蒼弥、?」


「っ、……ぅっ……っ」


蒼弥は泣いていた。


「っ、蒼弥、?どうした?、」


「っ、…作ちゃん、、何も、話さないから、、っ……怒った、、?」



「、ごめん、、そりゃ、、浮所のした事は許せないよ」



「っじゃなくて、っ、俺の事、……嫌いに、なった?」



蒼弥の言っていることが意味がわからなかった。

俺が蒼弥を嫌いになるなんか、有り得ないのに。



「何、言ってんの、…蒼弥の事、嫌いになるわけないじゃん、」



「だって、…俺、っ、…っ」

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水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» こちらこそです!そう言っていただけて何よりです!ありがとうございます!(^^) (2021年6月8日 23時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - ありがとうございました!最後にセリフが凄いゾクっとして、お話もドキドキしました!又リクエスト開始したらさせて下さい!新作の方も楽しく見させてもらってます! (2021年6月8日 22時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 水曜日さん» ありがとうございます! (2021年6月7日 6時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» 分かりました!書かせて頂きますね! (2021年6月7日 3時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - おねだりしちゃうと言うお話が読みたいです。よろしくお願いします! (2021年6月7日 0時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水曜日 | 作成日時:2021年5月15日 21時

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