. ページ31
紫side
「じゃあなー」
「作ちゃん、頑張って」
「負けんなよー」
俺は何かの選手か、と言うぐらいの声援を送ってくる彼らに手を振り返し、愛すべき人を迎えに行く。
.
.
〜〜〜
「お疲れ様でしたーっ」
指定された場所で待っていると先に出てきたのは待ち人、では無く散々俺を振り回した織山くんだった。
「…あれ、作間くんですよね、猪狩くんと仲良い」
「…どうも」
「こんにちは、僕、織山って言います…もう、知ってるかもしれませんが」
やけに勘が鋭そうな子だな、と思った。
「…」
「作間くんって猪狩くんのなんなんですか?」
「…お前に答える義理なんかない」
「やだなぁ、そんな敵意向けないでくださいよ」
今朝、はしもっちゃん達が話していた通り、顔の整った青年で、苦虫を噛み潰したような感覚がした。
ガチャ
「お疲れ様です〜」
やっと待ち人の登場だ。
「作ちゃん、お待たせ!……あれ、オリ、まだ帰ってなかったの」
…オリ?
「猪狩くん!はい、作間くんとお話してました」
「?そうなんだ、二人って知り合いだったの?」
「間接的に、、ですかね?、作間くん」
「…まあ」
「ふーん、あ、オリ今日は…」
「はい、大丈夫です、作間くんと帰るんですよね?気をつけて帰ってくださいね」
「うん、オリもね、また来週〜」
「また!……作間くんも」
「…」
颯爽と去っていく彼は勘が鋭いだけでなく空気も読めるということがわかった。
「…帰ろ」
「うん、作ちゃん、迎えに来てくれてありがと」
「全然いいよ」
「今日は店にねー……」
楽しそうにバイトであった事を話す彼は俺の好きな彼だった。
その話を遮るのは悪かったから、ひと段落着いた時に気になっていたことを聞いた。
「てかさっき、織山くんの事、オリって」
「あ〜っ、そうそう、オリって呼んでくださいって言われたの、なんか可愛いよね、あんま積極的な後輩と接した事ないから楽しい」
「…ガリさんは、積極的な人の方が好き?」
「何いきなり笑……でも、そうだなぁ、作ちゃんが積極的だから、積極的な人の方が好きなのかもしれない」
……彼の方が一枚上手だ、これ以上俺を振り回さないでくれ。
そんなの、、俺の事が好きって意味に取ってしまうじゃないか。
「……作ちゃん?、顔赤いよ、大丈夫?」
.
.
「作ちゃん…?」
.
「ガリさん、」
.
.
「誰のものにもならないで」
73人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» そう言っていただけて良かったです!!先程書かせていただきましたのでよろしくお願いします(^^) (2021年5月16日 0時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 水曜日さん» 5Pめちゃくちゃ良かったです!紫君が緑君好きで好きで心配しちゃう所とか、白君の鬼 畜な所とか本当に良かったです!もう一つの方も移行先でよろしくお願いします! (2021年5月14日 21時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» 5Pは上手くかけるか分かりませんが頑張ってみます!本当にいつもありがとうございます!! (2021年5月12日 22時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - またまたリクエストお願いしちゃいます!HiHiの5人が兄弟で4人とも緑君を溺愛してて夜も取り合いして結局いっぺんに相手する羽目になるお話と、前から好きだった緑君がアイスを舐めてるのに興 奮した紫君がそのまま無理 矢理襲 って緑君を堕 としちゃう話が見たいです! (2021年5月12日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
水曜日(プロフ) - soya._.soyaさん» いえいえ、私も書いていてとても楽しかったのでいつか続きが書けたらいいなと思っています(^^)こちらこそありがとうございました! (2021年5月9日 1時) (レス) id: 14fb495496 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水曜日 | 作成日時:2021年5月5日 12時