Dahlia

明快なんか程遠い ページ19

※若干白緑要素有ります
緑side

優斗が、優斗が悪いんだ。

飲んで帰って来て、俺が介抱して、そのまま布団。

最初は気にならなかった。まぁ、もう成人してるし、そんなもんだろうなって。


でも、じゃあ俺ら、何の為に同棲始めたの？
俺は優斗の介抱係？


苦しくて、苦しくて、家を飛び出した。



〜〜〜
紫side



｢作ちゃん…どうしよう……俺……｣


〜〜〜


昼頃、家で漫画を見ていたら電話がかかってきて。
しかも電話の相手は泣いているもんだから、家においでって言ってしまった。


正直、絶好のチャンスだと思った。


俺はずっとガリさんの事が好きだから。

いつだって優斗から奪いたいと思って来たから。

だから、このチャンスは逃さない。


〜〜〜


｢作ちゃん……優斗って、俺の事好きじゃなかったのかな……｣



｢ガリさん……｣


.



.



｢ガリさんの心を満たすのは、俺じゃダメかな｣



｢作ちゃん…？｣



｢ね、優斗と最近してないんでしょ｣



ガリさんをゆっくりと床に押し倒す。



｢っえ…ちょ、……作ちゃ…｣



｢ねぇ｣



｢ま、待っ…てよ、、俺、こんな事…｣



｢優斗に悪いから？でもそれ以上に優斗はガリさんを悲しませてるじゃん｣



｢違う、違うよ、、俺は、そりゃ優斗のことも好きだけど…作ちゃんの事も大事だから、作ちゃんを利用するようなことはしたくない｣



｢俺は利用されてるなんて思ってないよ、だって俺、｣



.


.



｢ガリさんの事、愛してるから｣


.


.


｢作ちゃん……今夜だけ、優斗のこと、忘れさせて｣

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