Dahlia

手鏡は忘れずに ページ13

裏なし
学パロです
一応付き合ってません
紫side

｢…え？｣



｢もー、だーかーらー！文化祭で、俺のクラスはメイドカフェやるって言ったじゃん、んで、当日の宣伝係を女子にやらせるのは危険だからって男子が一人やる事になって、それに俺が選ばれたって言ったの！｣



｢…え？｣



｢もう！作ちゃん、ちゃんと聞いてる？！｣



だって、意味がわからない。
いつも通り屋上で昼ご飯を食べてたら突然ガリさんがメイドになるなんて言い出すから。



｢いや、メイドの格好するだけだって言ってるじゃん！給仕はしないの！｣



｢ガリさん、もう作間にこれ以上言っても無駄だと思うよ｣



｢だって！そもそも、なんで俺がメイド服着ないといけないんだ、瑞稀くんがやるべきでしょ｣



｢いやぁ俺はガリさんの方が似合うと思……悪く思うなよ作間、クラスの満場一致だったんだからな｣



あぁなんで同じクラスじゃないんだ、そもそもそこがおかしい。作間のクラスには必ずガリさんがいるのではないのか。



｢…作間、諦めな、いーじゃん、俺らもお化け屋敷頑張ろうぜ、な、もっさん｣



｢そーそー、てか、作ちゃんも貞子役やらせてもらえばいいじゃん？はい、解決〜｣



｢なんにも解決してない！！！！｣



｢っおお、突然喋ったと思ったら…｣



｢て、てか自由時間はあるんだよね？｣



｢それはもちろん、メイド服着る代わりに休憩は絶対に確保させてもらうよ、一緒に回ろーね｣



｢それは回るけどぉ……でも…｣



嫌だ、ガリさんのメイド服とか絶対に可愛いのに、俺以外の奴に見られるとか本当に有り得ない、あんな無防備だったら誘拐されてしまうのではないだろうか。
全然気が気じゃない。


.


.



｢…くま………さくま………作間！｣



｢えっなに｣




｢えっなに、じゃ無くて！ガリさんと瑞稀くん、移動教室で先に帰ったから俺らも帰ろって言ってんの｣



｢え、あぁうん｣



｢はぁ…大丈夫かあいつ｣



｢当日はもっと大変そうだね〜｣



｢本当に…｣

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す