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唇と唇が触れた瞬間、すぐに岸くんは私から離れた。
それと同時にとても驚いた顔で私を見た。
優「………ダメだよ、好きじゃないやつにキスされたら、抵抗しなきゃ」
優「じゃないと、俺本気でAちゃんのこと…」
「私、岸くんが好き」
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岸くんの言葉を遮るようにそう私は言った。
キスをされたとき。
思い出してしまった。
大好きだった人。
そして今でも大好きな人。
そして似ていた。
岸くんと彼が。
どこか似ていたんだ。
自分の行為がどれだけ最低なことかは分かっている。
それでも、もう我慢できなかった。
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その日から私は岸くんを利用し始めた。
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作者名：きのこ | 作成日時：2019年1月19日 14時
