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この異能を彼はもっぱら「自分は彼に操られている」と思い込ませるために使用している。
先述の通り、この異能では対象の行動を直接縛ることはできない。そのため、この思い込みを付与された状態でも特に動かしづらいといったこともなく自分の意志で自由に動くことができるはずである。しかし、思い込みというのは激しいもので自力で動けることに気付くものは早々おらず、殆どの者は「自分は操られている→ならば自分の意志では動けないはずだ」といった具合に自分で自分の動きを制御してしまう。
また、「自分は操られている→ならば彼の言う通りにしか動くことができないはずだ」といった考えを利用することで、異能の影響下にある人物が彼の言葉通りに動くといういかにも本当に操っているかのような状況を作り出すことができる。これを更に応用し、異能の影響下の中にいる人物のうち特定の一人にだけ呼びかけるなどすることで、対象が複数の場合でも別々の行動を取らせることが可能。
繰り返すが本当に操っているわけではないため、自分の意志で体を動かせることに気付かれてしまえば最早無力。はっきり言って初見殺しであり、彼の異能が人を操るものではないということさえ把握さえしていれば容易に攻略可能。
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2023年4月24日 0時