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しかしマア、まだ第二次性徴すら迎えないいたいけな少年であったワタクシが一人で生きていくというのは無理な話でございます。最早A子さんを刺し殺してから何日が経ったのかもわからなくなった頃、食事のひとつもせず見知らぬ街を彷徨っていたワタクシは案の定野垂れ死にかけました。とある心優しいカニバリズムが拾って下さらなければ、本当に死んでいたことでしょう。心優しいその方をひと目見たときにワタクシの受けた衝撃と言ったら、それはもう言葉に尽くせるものではございません。何故ならその方こそ、他でもない我らの始祖だったのですから！
始祖様はそれはそれは素晴らしい方でございました。ワタクシ、柄にもなく始祖様のカリスマ性というものに心酔してしまいまして。始祖様はお役に立つことを望んだワタクシに「ダレット」の名を与え、�将算氾未悗鳩泙�入れてくださいました。そうして死んだ人間の水瀬枢の代わりに、�将算氾未砲靴謄┘鵐拭璽謄ぅ福爾離�ニバリズム・ダレットが生まれたワケでございます！ ──最も、今はワケあってその座を辞させて頂いたのですが。
それにしても。お客様アナタ、とっても運が良いんですよ。ワタクシの口からこの話を聞けるだなんて、滅多にないことなんですから！ それではお客様。──
かつて�将算氾未北召鯱△佑討い織�ニバリズム。殺人を「ショー」と称し、観客と言う位置付けの一般人たちの前で白昼堂々見せ付けるような犯罪を犯す凶悪犯罪者である。
元々は人間社会に紛れて生きるカニバリズム一家の子であったが、小学生の頃衝動的に殺人を犯したことで平和な日常を失った。死にたくない一心で両親を生贄にしてまで逃走を図るが空腹と疲労により行き倒れていたところをある親切なカニバリズムに拾われる。そのカニバリズムは"始祖"であった。命を救ってもらったことへの恩義と尊敬の念から以降彼に従い、彼の役に立つことを望んだことにより�将算氾未寮覆坊泙�入れられる。当時から猟奇的な嗜好と女性への過度な攻撃性を有しており、現在行っている「ショー」の原型となるような構想を既に練っていたが、始祖の手前それを控えるだけの彼への敬意があった。しかし、七年程前に始祖が使徒の一人に無力化されてしまったことで彼に失望し、�将算氾未鯲ッΑ８綵劼垢詒蛤畊坩戮房蠅鮴�めるようになる。
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作者名：白銀刹那 | 作成日時：2023年4月24日 0時
