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自分が自由であること、楽しく生きることを第一としており、そのためならば周囲にどれだけの迷惑をかけても構わないという快楽主義者。年齢性別寮を問わず目についた人に悪戯を仕掛けては怒らせることを日々の楽しみとしており、よく誰かを怒らせて追われている姿が目撃される。例え相手が怒らせてはいけないことで有名な教員であったとしてもお構いなし。むしろ相手が怒った様子を見て更に楽しそうにしている。近くを歩いている人の服のポケットにこっそり木の実や脱皮後の生物の殻を忍ばせたり、目についた棚の引き出しに一度にたくさん生まれる生物の卵を隠したりとやる悪戯は実害のあるものばかり。そんなこんなで今まで書かされた反省文の数はゆうに五十を超えてしまったのだが、本人はそれすらも楽しそうにしている。
非常にあっけらかんとした性格であり、世の中に存在する大抵のことはすべて些事であると考えている。それ故に前述の通り大抵のことであれば咎めることなく許すことができるという心の広さを持つ。ただし「大抵のこと」の判定は非常に緩く、たとえ長年連れ添った友人から裏切りと呼べるような行為を受けたとしても「まあそんなこともあるか」ですぐに切り替えいつも通り笑って日々を過ごすことができるだろう。詳細は後述するが、幼少期に両親がまだ言葉もままならないゴルゴナを置いて旅に出た挙句に事故死したことについても口だけではなく本当に一切気にしていない。何なら両親に纏わる強烈なエピソードの数々を宴会でウケる鉄板ネタかなにかだと思っているようで、おもしろい話を振ると高確率で両親の死因について話し始め、既にその話を一度聞かされている友人にやめておけと止められるまでがお約束。
これでいて友人のことは彼女なりに大切にしており、彼らと過ごす日々は宝物。好奇心を最優先するあまり命に危険が及ぶようなことも幾度となく経験してきた彼女が今日まで健やかに生きているのは、本人すらも知り得ない深層の部分にこれからも友人らと共に笑いあっていたいという生への執着心があるため。
自分のことを必要としてくれるのならば「愛」に縛られて多少自由を失うのもやぶさかではないと考えてはいるようだが、果たして彼女にそんな日は訪れるのだろうか。
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作者名：白銀刹那 | 作成日時：2023年3月24日 20時
