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伯父はゴルゴナがわけのわからない死に方をした母親に似ないように必死に努力した。彼は本当に頑張ったのである。ゴルゴナが外で変な影響を受けないよう出来るだけ家から外に出さないようにしたし、母親の好きだったものに触れさせないように自分の趣味である天文学を教えてみたりした。
しかし、やはり血は争えないのだろうか。母そっくりの自由人へと成長したゴルゴナは伯父が仕事で手を離せない間に勝手に窓から外へ遊びに行くことを覚え、木の実や虫の卵などを家に持ち込むようになる。それを受けた伯父は何度かゴルゴナが勝手に外に出れないように(というよりかは変なものを拾ってくるのを防ぐために)セキュリティ強化を図ったが、すべてゴルゴナの好奇心を刺激する結果に終わってしまう。かくしてゴルゴナは自由を愛し、己の好奇心を満たすために生きる母そっくりの少女へと成長したのだった。
ゴルゴナが外に出た際、窓から外に出たために裸足であったことなどから周囲の大人たちに伯父がネグレクトを疑われる事態が発生したりもしたのだが、それはまた別の話。
〈家族構成〉
薫風の国の海辺の田舎で伯父のイードゥラと二人暮らし。家族仲は至って良好なのだが、様々な事情が重なった結果周囲からはあらぬ誤解を受けている。
◯伯父-イードゥラ・ネライダ
ゴルゴナ曰く過保護なおじさん。母の1歳年上の兄であり、現在39歳。職業は天文学者で、在宅で仕事をしていることが多いためゴルゴナの養親として白羽の矢が立った。顔は良いのに浮いた話のひとつもないとゴルゴナは笑っているが、誰がどう見ても20代のすべてをゴルゴナの子育てに費やしたことが原因である。料理の腕が微妙であり、それ故に外で初めて他の人が作る食事をとったゴルゴナが「こんなにおいしいご飯初めて食べた!」といったような反応をしてしまい前述のネグレクト疑惑が加速した。伯父は本当にゴルゴナを愛しているし、ゴルゴナも伯父のことは好きなのだが、周囲からの視線が痛い。
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2023年3月24日 20時