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行儀が悪く、テーブルマナーのTの字も知らない滅茶苦茶な態度で食事をとる。フォークやナイフもまともに使えないばかりか、やたらと大きな音をたてる、椅子の上で膝を抱えて座るなどまともな家庭で育った人物が見れば卒倒する程に不躾な男。ボタンのある服を与えると高確率でボタンをかけ違う。
読み書きを覚えたのが15歳の頃と非常に遅く、そのことが影響してか字が非常に汚い。その字は時に古代文字に例えられ、一部では「彼の字を解読できる者は線文字Aをも解読できるだろう」などと言われている。これに関して彼自身に全く悪気はないため、彼の汚字を知らずに書類などを頼んでしまった場合は頼んだ側が責任を問われる羽目になることも多い。
教養はないが頭の回転が遅いわけではなく、むしろかなり早い方。今までまともな教育を受けてこられなかっただけであり、恐らく地頭自体はそれなりに良い。現に、状況に適した作戦の構築だとかそういった方面に関しては抜きん出た才能を発揮している。軍師タイプ。兵法書などに書かれている名前のついた作戦などに似たものを自力で考え付いたりする。学業に優れていることばかりが頭が良いというわけではないというのを体現したような人材。しかし教養のなさ故に語彙に乏しく、せっかく構築した作戦を上手く伝えることができないことには中々苦労している様子。
後述する生い立ちの影響で周囲よりスタートラインが遅れており、そのことに対しては多少の劣等感のようなものがある様子。それ故にどこか功を焦っているかのような節があり、無用な深追いをしたり、他人の手柄を横取りするかのような行為に走ったりといった独断行動が目立つ。周囲と協力するなどといったことを一切せず、ひたすらに自分のことだけを考えて突っ走る。
しかし、そのような身勝手な行動とは裏腹に自分の実力については客観視できているらしく、彼は自分が弱いことを知っている。それ故に周囲より人一倍励まねばならないと考えており、影では皆に追いつくための努力を怠らない。己が「神の奇跡」であるのならば、それに見合うだけの力がなければならないのだから。
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2022年8月4日 11時