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現在彼女が周囲から邪見にされたりすることなく比較的まともな人物という立ち位置を保てているのは、元々控え目なタイプであるため交友関係が狭く本質を曝け出すほど付き合いの深い人物が少ないことと、生物課の職務が彼女にとって「楽しいこと」であるため。楽しいことに対してはまっとうに取り組む彼女の自己中さがプラスに発揮された数少ない事例である。
尚、当然といえば当然であるが親族や学生時代からの知己などにはその本質がしっかりと知れ渡っている。とある友人曰く「初対面のとき真面目で大人しそうな子だと思った自分がバカだった」。
【役職】
魔法省 生物課 職員
【使い魔】
赤茶色の毛並みを持つユーラシアリス。名前は「ラタトスク」。
ふさふさとした尻尾は体部分よりも大きく、動き回るたびにぶんぶんと振り回しては同じくらいのサイズ感の使い魔たちにぶつけている。ぶつけられた側は普通に痛そう。
基本的にはデルミーラに従順なかわいいやつなのだが、話をやたらめったら誇張するという悪癖がありそのせいで周囲の不和を生むことがある。しかしデルミーラ自身周囲の迷惑を顧みない性格であるため、それを特に問題視していない。よってラタトスクは今日も話を誇張し、誰かの不和の原因を作っている。
【サンプルボイス】
一人称…あたし
二人称…キミ
「あたしはデルミーラ。生物課のデルミーラ・ノルニル。ああ、ローレを知ってるんだ。そう、あたしはあの人の妹なの。よろしくね」
「生物課所属、デルミーラ・
「堅苦しいのはイヤ。そうだ、ミーラって呼んでちょうだい。その方があたしって感じがして好きだから」
「取り敢えず落ち着きなよ。ほら、深呼吸。まずは散らばった破片全部片付けて、それからどうすればいいか考えよっか」
「魔法生物が好きなんだ。かわいくってもふもふしてるのもいいけど、でっかくてゴツゴツしてるのも好き! あたしたちと全然違う生き物ってだけで、うっとりしちゃう」
「この生物、みんな怖いとか気持ち悪いって言うけどしっかり向き合ってあげたらすごくかわいいんだよ。猫なんかよりよっぽど素直だし、でっかいのは体だけで気は小さいから全然怖くないの。ほら、だからそんな遠巻きに見ていないでもっとこっち来て見なよ」
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2022年8月4日 11時