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【性格】
素行の悪い不良少年。
口を開けば乱暴な言葉が飛び出し、何を言っても反発ばかりしてくる。すぐに人をにらみつけ、道端の石を蹴り飛ばし、服や所持品などにじゃらじゃらと大量の装飾品をつけている。
絶賛家族に反抗中であり、その話題が出ると机や椅子を蹴りつけることもしばしば。
──と、ここまでは聡が無理をして演じている姿。本当の聡は正真正銘のお坊ちゃんである。
優秀な家族とそれにより周囲から向けられる期待という名の重圧に嫌気がさし、良い子の自分は捨てて悪い子になってやるんだ!と不良少年の真似事を始めた。が、俗世間とは一線を介す環境で育ったお坊ちゃんには「そもそも不良はどんなことをしているのか?」という大前提がわからず、とりあえず格好を派手にして言動を荒げてみることしかできなかった。痛みを伴うものや法に触れるものには怖さが勝って手を出せずにいるというのも、彼が不良らしくない原因のひとつだろうか。
本人はそれで十分悪い子になれていると思っているようだが、暴言のレパートリーが非常に少ないなど育ちのよさは隠しきれていない。周りはそれを生暖かい目で見ているとか。
元々が真面目であるため、不良ムーブをかましながらも仕事をこなす速度は非常に速い。完了した仕事の出来も非常に良く、最年少ながらもその実力は本物であることが伺える。13歳という衝撃的な若さと大人顔負けの実力から「3歳からコンピューターに触れており、5歳でプログラミングを習得した天才児」などという噂まで流布しているが、あながち間違いでもなさそうなのが恐ろしい。しかし聡自身は「天才」「秀才」などの評価を受けることを良しとしていない。
幼い頃から周囲よりも一歩先を歩き続けてきたため、世間一般の子供が好むものなどとは一切かかわって来なかった。そのため漫画やゲームなどの娯楽は勿論、ごく普通のスナック菓子などにも触れたことが無い。聡にとって俗世的な物は全てが新鮮であり、食べたことのないものや遊んだことのないものを渡された時は驚きと興奮の入り混じったような恍惚とした表情を隠しきれていない。
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2022年3月23日 16時