vanilla

役 ページ7

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小林さんと歓迎会のお店に着いた
仕事が忙しくて30分残業したら遅くなっちゃって


元太くんが女の子に囲まれて困ってた



元太「あ〜Aちゃん来たぁ〜」


ここおいでここ〜

酔ってるのか顔を薄っすら赤く染めていて
少しいつもより舌ったらずな喋り方



元太くんの隣に座らされて
元太くんがお酒を注いでくれる




こんな幸せなことないなって噛み締めてたら
元太くんの同僚の青木くんが

彼女？って聞いてきた



うんそうなの〜可愛いでしょ


って答える元太くんに私はパニック



え、私って彼女だったっけ、可愛い？あ、役かって頭の中大忙し


青木くんがAさんは元太のどこが好きなんですか？って究極の質問してきた


困ってると元太くんが

俺の彼女いじめないでよぉ〜全然経験ない可愛い子なんだからぁ〜

って庇って

それから30分後に



Aちゃん出よ


って言われて店を出た




庇ってくれたのか、ただ酔ってるからなのかわからないけど私にはそれが本当に嬉しくてしょうがなかったの




はい Aちゃんミルクティー好きだったでしょ？

って渡されるミルクティー味のアイス




夜の外だからか冷えてアイスを食べるには寒い



元太くん全然酔ってなんかなくて


勝手に彼女って言っちゃってごめんねって
もしかしたらあの中にAちゃんの好きな人もいたかもしれないのに、



って沢山謝られた



ほんのちょっとの時間だけだったけど

彼女役なだけだけど




幸せだったのに




謝られるほど辛くなる

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