vanilla

光 ページ21

．


23時まであと15分



いつもなら疲れて寝ちゃうけど



ルンルンな気持ちで待ってたら元太くんからのLINE




何号室！！？？





ミオちゃんと元太くんと3人で遊んだ時



マンションの前までは来たことあったから

家は知ってたけど今日家に上がるのは初めて



304だよ〜



すぐ既読になりインターホンが鳴る





元太でーすAちゃーん





インターホン越しにそう言ってくる元太くん



仔犬じゃなくて5歳児……






鍵を開けると愛しい人



お邪魔しまーす



礼儀正しく入ってきたと思えば


すぐソファーで体育座りしてる元太くん




隣にちょこんと座ると




元太くんが話し始める



元太「クリスマスなのに、さ。どこも行けなくてごめんね…この関係だとこれからも自由に出かけられないかもしれないしさ…本当にこの関係でいいの？」






A「最低だってわかってるけど、ミオちゃんにも幸せになって欲しいの。だから、大丈夫。」




私だってこの関係がだめなことくらいわかってる



これは元太くんの優しさでいつも聞いてくれる




でもどうしてもやめられなくて





元太くんからするバニラの香りとか





私に見せてくれる優しい顔とか






全てが私を引き止めるの





好き…




元太「俺も好きだよ。Aちゃん」





いつのまにか好きって口に出してた私に



元太くんは髪を優しく撫でて言ってくれる




元太「ミオのことで、さ。沢山嫌な思いさせちゃうけど不安にならないでよ？おれはAが好きだから」



反則だよ、




こういう時だけ呼び捨て…





耳元でくすぐったく沢山の言葉をくれる








そんな元太くんは私の光

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