vanilla

だめ ページ19

．

顔を見つめてほくろ何個あるかなって数えてたら


元太くんが動き始める



元太「……Aおはよう」


急に名前で呼ばれて恥ずかしくなる



A「元太くん、おはよう」


元太「もう起きてたんだ、ちょっとシャワー」





おぼつかない足取りでシャワーに向かう




10分くらい待ってると腰にタオル巻いただけの元太くんが出てくる




元太「あはは 笑 A顔赤い。笑」





着替えてきた元太くんが髪の毛拭きながら


真剣な話ね。って目の前に座る



元太「俺、ミオと別れるよ。それじゃなきゃ誰も幸せになれないから。」


と言ってミオちゃんに電話してる




ミオ？

朝早くにごめんね。

ちょっとさ、話があって。





どうしたのかしこまって。笑

電話から微かに聞こえるミオちゃんの声



耳を塞ぎたくなる、苦しい。



別れよう。


静かにそう言った元太くんに
ミオちゃんはどうして？って







ミオより好きな人ができたから。

元太くんはしっかりそう言ってくれた。




元太くんはいつも私を安心させてくれる大切な人





でもミオちゃんも大切で、

ミオちゃんも幸せになってほしい。





それを考えたらって思って元太くんから電話を奪って切った。




A「元太くん、ミオちゃんに今の嘘だって言って、それでミオちゃんの家に行ってあげて。今日休みで家にいるって言ってたから。」


元太「でもそれじゃあAちゃんが…」


A「ううん、私ミオちゃんの幸せ取るようなことできない、最低だけど、元太くんも最低にさせちゃうけど…」


元太「これからもこうやってこっそり会うってこと？」


A「うん。」


元太「Aがいいなら、いいよ。」



わたしも元太くんも浮気って口には出さないけど


わかってる


これがどんなにだめなことかなんて、




自分が1番わかってるよ。

23時→←残酷

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す