vanilla

思い出す ページ26

．

ミオちゃんとわかれたあと



家までトボトボ歩く




ミオちゃんの言った言葉が頭から離れない


"浮気するなら私と別れると思うよ"



意思を持っていったその言葉が私を苦しめる






ああ、私何してんだろ






1年前までミオちゃんしかいなくても行きていける




そう思ってたのに、




今じゃミオちゃんを傷つけて






私って本当にひどい





マンションのエントランスに着くと






私の大好きな人の影




A「元太くん？」



元太「あ、Aちゃん〜」



A「どうしたの？こんな寒いのに、」



元太「あいたくなっちゃってー」



寒さのせいか少し顔が赤い







いつから待ってたんだろう




そんなこと気にせずに家にあげた






元太くんからは少しお酒の匂いがする




元太「ちょーっとのみすぎちゃったー、だいがくのときのどーきゅーせーとのんでたんらけどー」



呂律の回ってない元太くんは赤ちゃんみたいだった





元太「おれ、ミオのこと好きだよー、でもねーミオより好きな子できちゃってーAちゃんって言うんだけど、可愛くてほんとだいすきー」




私がいることを忘れてるのか

スラスラと喋り始める





元太「この前部長に怒られた時、確かにおれが悪かったけど、ミオとか他の人はみんな馬鹿だとかお前が間違ってるって。でもAちゃんはおれを励ましてくれたんだ、それは元太くんの優しさだって」




元太くんが部長に怒られて落ち込んでいた時、



元太くんの優しさからの失敗だなと思って




慰めた、励ました、元太くんは悪くないよって

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