夢 (ページ3)

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電話ページ3

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「ねぇA」

「…？」

「あとちょっとだけ待ってて。落ち着いたらすぐ連絡する。そしたらこの寂しさで空いた気持ち、たくさん埋めてほしいな」

彼の想いが、電話越しでも強く伝わった。心が温かくなる。

「ねぇシャオジュン。私もたくさん寂しくて、耐えられなかった。だから今日電話したの。元気なさそうな声聞いて、迷惑だったかもって思ったけれど…同じ気持ちでいるみたいで、わたし、すっごく嬉しかった」

私も素直に想いを吐き出す。すると彼は

「迷惑な訳ない。いつもこの時間には疲れて寝ちゃってたけど、今日はたまたま起きてたんだ。着信みたら嬉しくて携帯落としちゃったんだよ？それで慌ててた」

「ぷっ……あはは！シャオジュンらしくて笑っちゃうや」

私は思わず笑ってしまう。彼の全てが愛おしくて、益々恋しくなってしまった。

「ふふふ、笑ってくれてよかった。A、直接会ったらたくさん笑って。Aの笑顔が見たいよ」

「うん、笑って迎える。シャオジュンも笑顔で私のこと迎えて。会えなかった分の寂しさ、たくさん埋めて」

「言われなくても、抱きしめて離さないから」

甘い甘いその言葉がとにかく嬉しくて頬が緩む。さっきまで冷たく冷え切っていた心も、気づけば温まっていた。

その後、少しだけ話をして名残惜しくも電話を切った私たち。切る直前に、もう少しだけ頑張ろうと約束をした。

もう少し、あと少し、会えるその日まで

『一緒に乗り越えていこう』

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