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「パパー。」
「ただいま。」
「おかえり。今迎えに行こうと思って。もう降り始めるよ。」
エレベーターを上がって玄関を開けると美味しい匂いが漂っていた。どうやら既に夕飯を作り始めていたらしい。廊下には“ペールトーン”が飾ってあった。
夫はこの10年本当に老けない。出会ったのは夫が32歳の時で、その頃から変わらず男前である。
「A、どうした？」
見惚れていたらしい。夫は子どもが生まれてからも名前で呼んでくれることが多くて、愛されていると日々感じている。
「倫也さんかっこいいなと思って。」
「何言ってんの。」
照れ隠しにフライパンの蓋を持ち上げて中を覘いた。垂れた目尻が愛しい。
「あ、降ってきた。洗濯物。」
「もう入れたよ。」
「ありがとう。今夜はよく降りそうね。」
夫が近づいてきて耳打ちした。
「蓮が寝たら雨でも見ながらゆっくり晩酌しようか。」
Aは大きく頷いた。
「ママとパパなに内緒話してるのー？」
「大きくなったら教えてあげるよー。」
プラレールで遊んでいたはずの蓮が2人の間に入ってきた。夫は蓮に負けず劣らず悪戯に笑う。
雨は次第に雨足を強めた。あの女子高生は今頃雨宿りしている。大好きな人と。
END
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黒尾(プロフ) - 蒼凰さん» ありがとうございます。楽しんでいただけるようなお話考えていきますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年6月24日 21時) (
レス) id: 68c099bb5b (このIDを非表示/違反報告)
蒼凰 - 初コメント失礼します！この小説、とても好きです！これからも楽しみにしてます！体に気をつけて頑張ってください！ (2019年6月24日 19時) (レス) id: d530b8b740 (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 対応ありがとうございます＜(_ _)＞楽しみにしてます！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: 3edb6afb17 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾(プロフ) - 暖さん» ご意見ありがとうございます。本当ですね。只今調整いたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 68c099bb5b (このIDを非表示/違反報告)
暖 - コメント失礼します！小説読ませて頂いてます！意見なんですが、途中から名前が変換できていないと思うんですが、、(主人公)違ったらごめんなさい＜(_ _)＞ (2019年6月17日 23時) (レス) id: 3edb6afb17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒尾 | 作成日時：2019年6月17日 0時
