ＡＲＳ part2 (ページ31)

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８０話ページ31

櫻井side

あれから３日が経った。

母さんに電話して、

父さんのいるこの日にした。

３日ぶりの家なのに。

なんでだろう。

懐かしいと感じない。

ｶﾞﾁｬｯ

扉を開け、ﾘﾋﾞﾝｸﾞへと入る。

翔「…久しぶり。父さん、母さん。」

実の親にｱｲﾄﾞﾙｽﾏｲﾙを向ける。

こーゆー時、ｱｲﾄﾞﾙでよかったって思う。

翔父「早くしてくれ。仕事があるんだから。」

翔「じゃ、手短に。
　俺は政治経済学部には行かない。行きたい学部があるから。」

翔父母「‼‼」

翔「俺、将来の夢とかなかったし、「お前は将来、政治家になるんだ」って言われ続けて、
　まあそれでいいかなって思ったんだ。でも、高等部に進学してすぐ、大学に見学しに行った時。
　たまたま情報学部の講義見てさ、「この学部に行きたい」って思ったんだ。どんなにﾀﾞﾒだって
　思っても行きたいって思っちゃって。この前、智くんと相葉くんに言われたんだ。
　「自分が行きたいって思う学部に行きな」「嵐はいつだって翔ちゃんの味方だよ」って。
　だから、後で後悔したくないから、俺は情報学部に行く。親子の縁切られてもいい。
　家追い出されちゃってもいい。後悔だけはしたくないから。」

翔母「あなた‼何言ってるの!?自分の立場がわかってるの!?
　あなたはこの櫻井の一人息子なのよ‼」

母さんは怒りながら呆れてる。

父さんは…

翔父「はぁ…」

ただただ呆れてる。