７９話 ページ30
櫻井side
でも、ﾀﾞﾒなんだ。
どんなに行きたい学部があっても
俺は行けない。
"櫻井に生まれた子は政治経済学部に進学しなければならない。
男は将来、政治家の道を選ばなければならない。"
それが、"櫻井"に生まれた俺の宿命。
これは暗黙のﾙｰﾙで、
絶対破ってはいけない。
もし、破ったりでもすれば。
親子の縁を切られるかもしれない。
翔「これが俺が迷ってる理由。
俺は"櫻井"の一人息子だから暗黙のﾙｰﾙを破る訳にはいかない。
でも…情報学部に行く事を諦めたくない。」
智「じゃあ、情報学部にしなよ。」
翔「…えっ??」
智「だって、答えもう出てんじゃん。
家の事を抜きに考えてみて。…行きたい学部はどっち??」
家の事を抜きに…。
そんなの…
翔「…情報学部に決まってんじゃん。」
…あ‼
智「ほら。家の事がなかったら、情報学部を選ぶでしょ??
…翔くんは優しすぎるんだよ。まあ、そこが俺は好きなんだけどね。
家の事とか考えなくていいからさ、行きたい学部行きなよ。そんで、親ともちゃんと話して
情報学部に行きたいって言いな。もし、親子の縁切られて家追い出されちゃったら、
嵐み〜んなでこの家でｼｪｱﾊｳｽしよ‼」
雅「うん‼しよ‼ｼｪｱﾊｳｽやろ‼てか、やりたい‼
俺もニノも松潤も、翔ちゃんの優しすぎるとこ大好きだよ‼‼」
翔「…智くん…相葉くん…」
天然「ん??」
"ありがとう"
心の中では言うけど、
実際にははずいから言わない。笑
それに、嵐なら言わなくても、
心と心でつながってるからさ。
言わなくても、通じ会えるとこあるし。笑
翔「俺…話してみるよ。父さんと母さんと。
親子の縁切られて家追い出されちゃったら、智くん家にお世話になるね。笑」
智「うん‼いいよ‼皆でｼｪｱﾊｳｽしよ‼」
雅「てか、そうじゃなくてもやっちゃおうよ‼皆でｼｪｱﾊｳｽ‼」
やっぱすげえわ。
天然ｺﾝﾋﾞの明るさは。笑
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作者名：嵐Love | 作成日時：2017年1月15日 18時
