異能力じゃなくて、ユニーク魔法なんだけど (ページ3)

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文ストページ3

～Aside～

あれから数年がたち、私はこの世界の存在を理解した。

【文豪ストレイドッグス】

文豪たちの名前を持ったキャラクターが、その文豪の作品名と同じ名前の異能力を持って戦うっていう異能力バトル物の漫画だ。

武装探偵社とか猟犬部隊とかみたいなしょゆう正義の味方的な立場もいれば、ポートマフィアのような悪い立場もいる。

異世界もののライトノベルというよりは、現代ファンタジー的な作品だろう。

そんな世界に、私はやって来た。

…………マジで？

私、全巻読んでいないんだけど。

そもそも、主人公のいる武装探偵社だって、途中から何故か悪役として指名手配とかされるような世界だぞ？

私、生き残れる気がしない。

さて、そんな私だがこの世界で家族と言う存在ができた。

【海音寺政宗】

私と同じく転生者の爺さんで、爺と呼ばれるほどの年齢にもかかわらずいまだに中二病を患っている爺である。

しかもこの爺、私の存在を理由に今まで関わってきたキャラたちから距離を置きやがった。

【福沢諭吉】【森鴎外】【福地桜痴】の師範的な立ち位置を持ち、【種田山頭火】【夏目漱石】とは数十年にも続く親友という立ち位置。

…………マジか。

ちょっと、爺さん。

あんた、なんて大物たちと関りを持っているのよ。

しかも、なんでよりによって私を理由に距離を置きやがった。

私、恨まれるでしょうが。

しかも、爺さんの話からして明らかに中二病の方で話していると。

うわぁ、これ某二次創作小説投稿サイトで読んだような勘違い系のパターンじゃん。

政宗「A。お前、ちょっとヨコハマ行ってこい」
A「は？」

お使いに行って来いと言いたげなノリで、なんでもないように言う爺さん。

…………マジか。

監督生、頼むから今の私の立場と変わっておくれ。