前世は刀剣、今世は怠惰の主人（２） (ページ4)

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武器ページ4

～Aside～

私はすでに本体がありますし、出来れば遠距離の武器が欲しいですね。

………彼女はいったい何を欲しがるのでしょうか？

後ろにいる幼い私………城田Aを見れば、子供が好きそうな桃色のはーとがたくさん描かれた包み紙の贈り物が、彼女の手の中にあった。

A(冬切)「もう選んだんですか………それでいいんですね？」
A(幼女)「………うん。」

………私も早く選びましょうか。

私が選んだのは、麻の葉柄の包み紙の贈り物です。

A(幼女)「………きつねさん。」

城田Aの声に彼女の方を見れば、彼女の手の中には赤い瞳の黒い狐の人形がありました。

力「城田Aの武器は決まった。冬切はそれ？」
A(冬切)「えっと………」

これで本当にいいのでしょうか？
なにしろ、中身がまったくわかりませんし。

力「どれを選んでも同じEND。でもルートは違う。慎重に。でも大胆に。大事なのは冬切(キミ)ならではの答え。キミが本当に望むもの。」

私が欲しいものは－－

暴食「銃じゃねーか！！」
クロ「物騒すぎねーか………？」

私の手の中には、一丁の銃がありました。

何処かで見たことがあると思えば、陸奥守吉行の持っている銃にそっくりでした。

陸奥守………彼はたしか先代の主様の初期刀でした。
彼とは、先代の主様の初の太刀でもあるので付き合いが非常に長かったです。
あの地獄では彼と長谷部と一緒に他の仲間を支え合っていましたが、結局彼は途中で折れてしまいました。

彼を守れなかった悲しみや悔しさなどが溢れそうになりましたが、なんとか押さえました。

複雑そうに見ていると、銃が急に飛び上がり、ぎゅるんと、私の赤い方の目に吸い込まれていきました。

………何故そこに？
まあからこんで隠せるので、いいかもしれません。