噂の強い人達【Fischer's】 (ページ26)

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学校ページ26

Aside

アラームの音で目が覚める

久々にスッキリ起きられた

『んぅ～！』

といい、伸びをする

『よっしゃ、今日から学校、張り切ってこ！』

そう呟いて制服を着る。

いつもは膝程の丈にするスカートも、

アイロンで綺麗に整える髪も

バッチリ決める化粧も

一切しない！

スカートはそのまま履き、

髪の毛はポニーテールに

化粧も今日はしない！

めんどくさいからとかじゃくて、

少し変わろうと思って…

中学生までずっとオドオドして隅にいるような人間だった。

でも、シルク達といるとしっかりしようって思えるし、本当の自分を出すことが出来た。

高校に入って無理やりキャラを作るために容姿を大切にしてたけど、大切なのはやっぱり中身って気がついたから。

だから今日からは中身で勝負だ！

って、何ひとりで言ってんだろ。

そう思いながら朝食を食べにいく。

席に着こうとすると和樹は驚いた表情で自分のことを見てきた

和樹「…どうしたの？ねぇーちゃん。今日はやけに朝起きるの早いね。それにすっぴんで髪もくくって。」

『ん？あー、イメチェン…っていうのかな』

そう伝えて黙々と朝食を食べる。

『ごちそーさまー』

そう言って食器を台所に置き、残りの身支度を整える

準備を済ませ、暇になったため玄関へ向かう

『たまには待ってみるか…』

そう呟いて靴を履く

『いってきまーす』

そう言って外に出る。

外は春のくせに寒い。

そのうえ暗い。

あー、早く来ないかなぁ。

そう思っていると人影がこちらに向かって歩いてきた。

シルク「！？おま、早くね！？って、すっぴん！？」

シルクは色々言いたそうな顔をしながらこちらを見る。

それが面白くて…

『あははっ！面白すぎるでしょ！！笑イメチェンだよイメチェン！』

そう笑って言うと

シルク「そっちの方が、いいよ、うん。」

そう詰まりながら言ってくれた。

『ねぇ！シルク！かわいい？』

そう言いながら来るって一回転して見せた。

すると顔を赤らめながら

シルク「…ん。か、かわいい。」

そう言ってくれた。

『えへへ！ありがと！じゃ、行こ！』

そう言って満足げに高校へと足を進めた。