先生、桜友恵 ページ7
頭の中で考えている事は、何時も彼奴の事ばかりだった。
今、目の前で俺の手を握りながら、安心したように眠っているこいつ。
その安らかな顔が可愛く見えて仕方がない。
緩やかな呼吸とほんの少しの赤みの取れた寝顔
一時はどうなるかとも思ったが、安心した。
キスをされてしまった時は全く気にしていなかったのだけれど
よく考えれば保健の先生、同じ部屋に居たんだったな
なんて、今更羞恥に襲われ、顔が赤くなる俺。
少しの間朔間の側に居た後、完全に熟睡したのを見計らい、彼の手を解いた。
そして区切ってあったカーテンを開けると
「ひゃわっ！！ ご、ごごごめんなさい！！ 盗み聞きなんてしてないです！」
へばりつくように、目の前に立って居た保健の先生、桜友恵先生
可愛い容姿からは想像が付かない程の腐女子だという噂も立っていた事もあり
一瞬で状況を察した俺は
彼女に頭を下げる。
「どうか、どうか、お見逃しください……」
「や、やややっぱりそうだったんですね！ 前々から可笑しいと思ってて」
そんな俺の様子を見た彼女は心底嬉しそうにしながら、俺の手を掴み、ブンブンと振り回す。
そして、彼女の妄想話に散々付き合わされた。
**
午後5時半
授業を1時間サボってしまった俺は今、サボりの元凶、朔間の元へ再び来ていた。
夕日が沈みかけ、オレンジ色に空が染まる中、朔間は未だ起きない。
余程無理をしていたのだろう。
パッと顔を覗き込むと、やはり安らかな寝顔で
俺は安心しながら側にあった椅子へと座る。
そんな時
「んー……あ？ ……っこだ此処……」
突如低音の声が耳へと響き、俺はベットの方向へ顔を向ける。
すると、寝起きの朔間が目を擦りながら、不思議そうに辺りを見渡している。
「保健室だ、お前朝ぶっ倒れたんだぞ」
「A……ずっと俺の事見ててくれたのか？」
もう大丈夫そうな朔間の頭をポンポンと撫で、俺は鞄を取り立ち上がる。
「まあな、大丈夫そうだし、そろそろ帰るわ」
「おー……なあ」
「ん？」
すると朔間は一度頷いたものの、すぐに俺の服の袖を掴み始めた。
「
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ヒビキ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！夢主君可愛かったですww今までにないストーリー構成でとても楽しめました！新作なのですが、男主のファンタジー学園もの（女の子との恋愛はなし）だと嬉しいです！新作の方も内容がなにであろうと楽しみにしております！ (2017年8月10日 20時) (
レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
ろでる(プロフ) - 主人公の心情が揺れ動く姿がとても丁寧で、最後の文を読み終わった時に思わず微笑んでしまいました。とても面白かったです。新作についてなのですが、男主でローファンタジーをリクエストします。新作も楽しみです！ (2017年8月9日 20時) (レス) id: edada860be (このIDを非表示/違反報告)
春猫(*`´) - 面白かったです!更新 頑張ってくださいね! (2017年7月1日 10時) (レス) id: 980aa223ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドロー | 作成日時：2017年6月28日 10時
