亀裂 ページ18
学校の校門前、そこに仁王立ちして立っている男は、不機嫌なようだった。
「おい」
通り過ぎようとする俺を、其奴は腕を掴んで阻止し後輩と俺を交互に睨み付けた。
「何で此奴と登校してんの？」
いつもの声色ではなく、若干の怒りと焦りのような物を含んだ声色で話す此奴。
「すまん、秋が朝早くから家に来てさ」
「断れば良いだろ」
「は？ 断れるわけ無いだろ、折角来てくれたのに」
強く掴まれた腕と怒りを露わにした不機嫌な声
いつもの朔間ではなかった、それよりも数倍も怖い。
俺は若干声を震わせながら反論するが、鋭い目付きの朔間に怯んでしまう。
だが
「すみません先輩、俺がA先輩に相談事があって誘ったんです」
俺を庇うように前に出た秋は、朔間の手と俺の腕を剥がしそう言った。
「……相談事があるなら俺に言え、部活の先輩だからな」
だが、朔間も負けじと言い返す
「あ……はい、すみません」
すると秋は簡単に折れた。
気まずい雰囲気が３人を包む中、チャイムの音が俺達を救ってくれた。
**
終始不機嫌な朔間に睨まれながら過ごす授業は、内容が頭に入って来なかった。
昼食を取っている時も、真横にいる朔間は俺を睨み付けながら食事を取っていて
食い辛かった。
そして放課後
アドレスを交換した秋から、朔間には内緒で、相談事があるので隠れて待っていろと言われた。
なので今は部活が終わるまで教室で待機中。
なのだが
遅い、遅すぎる。
秋は一体何をしているんだ
待つのはあまり好きではない、長時間待たされると苛ついてくる。
俺は教室を飛び出し、様子を見に体育館へと向かった。
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ヒビキ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！夢主君可愛かったですww今までにないストーリー構成でとても楽しめました！新作なのですが、男主のファンタジー学園もの（女の子との恋愛はなし）だと嬉しいです！新作の方も内容がなにであろうと楽しみにしております！ (2017年8月10日 20時) (
レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
ろでる(プロフ) - 主人公の心情が揺れ動く姿がとても丁寧で、最後の文を読み終わった時に思わず微笑んでしまいました。とても面白かったです。新作についてなのですが、男主でローファンタジーをリクエストします。新作も楽しみです！ (2017年8月9日 20時) (レス) id: edada860be (このIDを非表示/違反報告)
春猫(*`´) - 面白かったです!更新 頑張ってくださいね! (2017年7月1日 10時) (レス) id: 980aa223ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドロー | 作成日時：2017年6月28日 10時
