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気持ちの整理 ページ13

深く長いキスは数秒間続き、俺の息も長く持たないと言う事で
朔間の胸をトントンと叩いたのだが
朔間は俺の腰を抱き寄せてさらに深く、キスをする。
苦しいと訴えているのに離してもらえない。
俺は徐々に苛つきを覚え
朔間の腹に目掛けて拳を放った。

「んぐっ!?」

「はぁっ……はあっ……苦しいっつってんだろうが!」

目の前で蹲りながら腹を抑える朔間は、プルプルと震えていた。
何故震えているのか分からない俺だが
やり過ぎてしまったのかと思い、朔間の肩に手を伸ばした時

「……A」

朔間は俺の手を引き、抱き寄せてくる
だが、朔間は座っているために俺はバランスを崩し、朔間の上へとのしかかる。

「ってめ、危ねえな!」

「……告白の返事さ、聞かせてもらってないよな」

そのまま俺は朔間にもたれかかったまま、朔間の話を聞いていた
すると唐突に俺の肩に顎を乗せる朔間
そして吐息を含ませながら、俺の耳元でそう呟いた。

「それやめろ、気持ち悪りぃ」

気持ち悪さにより、俺は耳を押さえるのだが朔間は

「はぁ……っで、返事は?」

俺の手を掴み俺を見つめる。

ジーと見られていると徐々に恥ずかしくなってきて
思わず顔を逸らしてしまう。

「……そうか、それがお前の返事か」

だが朔間は何を感じ取ったのか、ショボくれながら俺から離れようとしていた。
その行動に何故か焦りを覚えた俺は、朔間の腕を引き戻す。

「っと、な、何だよ」

少しバランスを崩したものの、朔間はまた俺の方を向いてくれた

「……もう少し、考える時間をくれ」

そして朔間の腕を掴んだままに俺はそう言った。

**

家に帰っても頭から離れない彼奴の事。
ベットに寝転がりながら、うーん、うーん、と頭を働かせていると、一つの結論にたどり着いた。

こんなにも彼奴の事を意識している。
もしも、彼奴に彼女が出来たらどう思う?

俺の事、好きだって言ったくせに

裏切られた気持ちになる。

これってもう

「……好き、なのか?」

後輩、萩野秋→←衝突



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ヒビキ(プロフ) - めっちゃ面白かったです!夢主君可愛かったですww今までにないストーリー構成でとても楽しめました!新作なのですが、男主のファンタジー学園もの(女の子との恋愛はなし)だと嬉しいです!新作の方も内容がなにであろうと楽しみにしております! (2017年8月10日 20時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
ろでる(プロフ) - 主人公の心情が揺れ動く姿がとても丁寧で、最後の文を読み終わった時に思わず微笑んでしまいました。とても面白かったです。新作についてなのですが、男主でローファンタジーをリクエストします。新作も楽しみです! (2017年8月9日 20時) (レス) id: edada860be (このIDを非表示/違反報告)
春猫(*`´) - 面白かったです!更新 頑張ってくださいね! (2017年7月1日 10時) (レス) id: 980aa223ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドロー | 作成日時:2017年6月28日 10時

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