淑女の密会 二 ページ31
(続)8/16修正
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「彼奴・・・優花の異能について、前に異変があったとは云ったな？」
「えぇ」
確かあれは、私が敦君を助ける為に情報収集に向かっていた時のこと。
そんなに遠い日のことでもないし、よく覚えている。
「でも、それがどうかした？」
「・・・あれから今日まで俺に連絡が無かったのは、何も異変が無かったからか？それとも______
予想外の事が起こったのか？」
その瞬間風が吹き、私達の居る公園の木々がザワザワと揺れて、辺りに落ち葉が舞う。
・・・久し振りに、ここまでヒヤリとさせられた。
流石、並外れた観察眼と能力を持っているだけはある。
まぁ、それもあって私はこの子を"計画"に引き入れたんだけど。
「あんたが今日まで、自由に動けなかったのは判る。だがそれならそれで、携帯で隠れて連絡を取ればいいだけだ。・・・一体、何を隠してる？」
______さて、どうしようかな。
そう考えながら、風に吹かれた髪を耳にかけた。
これからの事を考えれば、協力関係である彼には、嘘をつくべきではない。
少し考え、私は計画的にはまだ早いけど話す事に決めた。
「【封印】が緩みかけてるのかもしれないわ」
「・・・何？」
後ろで、顔を見なくても彼が少し動揺しているのが声色で判る。
彼が動揺するのは珍しく、その表情を拝めないのがとても残念に思われるけど、機会があればまた見れると思考を切り替え、私は言葉を続ける。
「だから【封印】よ。・・・貴方ならこの意味、判るでしょ？」
「そんな訳があるか。大体
「確かに云ったわね。でも、こうも云った筈よ。『状況によっては早まる場合もある』と」
私がそう云った途端、風が止んで辺りの木々が静かになった。
空を見上げれば、木漏れ日が優しくこの空間を照らしている。
「・・・時間が伸びることは無いのか？」
「・・・恐らく」
「・・・」
「・・・そろそろ時間だから、もう行くわね」
______いくら彼でも、まだ話すのは早かったかもしれない。
広場にある時計を見て、今頃異空間から出てきたであろう優花達と合流しようと、ベンチから立ち上がれば驚いた。
彼が笑っていたから。
「・・・何が可笑しいの？」
「悪い、否・・・思ったより作戦が上手くいきそうでついな」
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ただの本好き(プロフ) - 番外編を作りました。宜しければリクエストご応募下さい！ (2019年2月18日 16時) (
レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
Toua(プロフ) - 私は太宰さん！あと、ドストエフスキーさんとか、中也も大好き！賢い所とか強い所に惚れちゃったです(////∧////) (2018年12月5日 0時) (レス) id: 704eb57210 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - Touaさん» お返事遅くなって申し訳ございません・・・！そうですね、文ストのキャラは皆魅力的なのでとても迷いますが・・・選ぶなら新旧双黒ですね。あの四人のやり取りが面白くて好きです。Touaさんは？ (2018年12月4日 19時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
Toua(プロフ) - ただの本好きさん» 確かに、双黒の戦闘シーンとかは最高ですね！ただの本好きさんの推しは誰ですか？ (2018年12月3日 21時) (レス) id: 704eb57210 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - Touaさん» 私は全部好きです。アニメでは確かに漫画や小説ではある所が省略されてしまうけど、声があるし戦闘シーンでは絵や文章では味わえない迫力がありますから！ (2018年12月3日 20時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの本好き | 作成日時：2018年11月4日 14時
