少女はストレイシープ ページ2
(優花said)
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太宰さんとの話し合い(尋問)が何とか��作戦通り��無事に済み、就寝したその後。
『・・・』
「・・・・・何？さっきから人の事をジロジロと・・・」
私は何故か、またこの夢に来ている。
目の前には、昨日の謎のワンピース美少女が椅子に
座って本を読んでおり、此方を不審そうに見る。
一方私は、前のことで彼女に対する気まずさもあり、なかなか話しかけられずにいた。
何故か用意されていた椅子があったのでそこに座り、他にすることもないので、人間観察として少女
をボーっと見ておく。
同じ夢を連続で見るというのは今までにもあったが、ここまで鮮明なのは初めてだ。
この空間も、マフィア拠点で感じた夜行とは違うも
のの、どこか似ている気がする。
それに・・・・あの子、何処かで・・・
そこまで考えていた時に目が合い、冒頭に至る。
『へ？いや・・・別に。ただ、何の本読んでるのかなーと思って』
私は少女が持っている本を見てはぐらかした。
表紙がカバーで隠れていて、最初に見た時から気に
なっていたので半分嘘で半分本当の事だ。
「・・・夏目漱石、『三四郎』」
彼女は小さな声でそう応えながら本を読む。
幼そうなわりに難しい本を読むんだな、と思った。
三四郎は、少女が云った通り夏目漱石の著書の一つで、私も読んだことがある。
青春小説なので、頑張れば読めない事もないのだろうが、今のこの子の年齢を推測すれば珍しい。
『ストレイシープ』
主人公にヒロインが幾度も呼ぶその言葉が、脳裏によぎる。
牙も爪もない状態でこの世界に迷い込み、あてもなく彷徨う羊・・・
『まるで、今の私みたい・・・』
「何か云った？」
自嘲して呟くと、少女は私の呟きが聞こえたのか、
再び本から顔を上げ私を見る。
それに対しううん、と首を横に振り
『・・・あの時は有難う。お陰で隠し通せた』
私は前の忠告のお礼を云った。
彼女は一瞬、何のことだという風に目を細めたが、
思い出したように、あぁ、と本に視線を戻す。
「礼には及ばないわ。でも・・・それはどちらの方なの？」
『え？』
「貴女が隠し通せた事のことよ。
それは・・・��この世界��のこと？それとも______
貴女自身の過去？
どっちでもいいけど、私が云ったのは違うわよ」
彼女の云っている意味が一瞬、判らなかった。
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ただの本好き(プロフ) - 番外編を作りました。宜しければリクエストご応募下さい！ (2019年2月18日 16時) (
レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
Toua(プロフ) - 私は太宰さん！あと、ドストエフスキーさんとか、中也も大好き！賢い所とか強い所に惚れちゃったです(////∧////) (2018年12月5日 0時) (レス) id: 704eb57210 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - Touaさん» お返事遅くなって申し訳ございません・・・！そうですね、文ストのキャラは皆魅力的なのでとても迷いますが・・・選ぶなら新旧双黒ですね。あの四人のやり取りが面白くて好きです。Touaさんは？ (2018年12月4日 19時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
Toua(プロフ) - ただの本好きさん» 確かに、双黒の戦闘シーンとかは最高ですね！ただの本好きさんの推しは誰ですか？ (2018年12月3日 21時) (レス) id: 704eb57210 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - Touaさん» 私は全部好きです。アニメでは確かに漫画や小説ではある所が省略されてしまうけど、声があるし戦闘シーンでは絵や文章では味わえない迫力がありますから！ (2018年12月3日 20時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの本好き | 作成日時：2018年11月4日 14時
