10 ページ10
.
ヴーヴーヴー
『う......』
目覚ましのアラームで身を起こす。
__眠れなかった、怖い......
不安と緊張と恐怖で、昨晩は一睡もできなかった。
______今日、僕は死ぬのだから...
”行きたくない”
その本音は口には出さず、顔を洗う。
冷たい水が、少年院で頬に負った傷に染みた。
制服に着替えて靴を履く。
腹をくくれ、工藤A
『いってきます...』
__________
現地に着くと、僕が一番最後だったみたいで”京都校の方々”も既に来ていた。
『初めまして、工藤Aです』
挨拶をすると、訝しげに見つめられる。
「誰？この子、この間イジメに来た時はいなかったわよね」
「ねえ桃の方がギリ可愛いよねぇ」
「乙骨いねえじゃん」
「東堂さんそれ何回目......」
こっちは東京校の先輩
「おう一年、どうした陰気くさい顔して」
「逮捕寸前の犯罪者みてえだな」
ぎゅっと全身の血が止まったような錯覚。
「おい真希！」
「お前！こいつマジで年少入ってたんだって！」
知られていたのか、と息が詰まる。
「ツナツナ」
「高菜！明太子！！」
「ンだよ！アタシがデリカシー無いみてえだろ！！！」
「いや無いんだがな実際」
「あ！？」
「おかか〜」
「昨日聞かなかったのかよ？」
「聞くって誰に」
やめて。
「悟に言われただろ！事情というかなんというか......」
「悟の話なんか聞く訳ねえだろ！！！」
「......てかマジで犯罪者なの？」
やめて。
「この一年......相当やばくね？」
全部...聞こえているってば。
耳を塞ぎたい、けれど今そうすればきっと、またあらぬ誤解を生むことになる。
僕は静かに拳を握りしめた。
「先輩たち、ソイツはもういいでしょ早く作戦会議！」
あ。
一年生の二人。
先輩たちの会話を聞く限り、僕の参加はあらかじめ聞いていたようだけれど。
納得はしてないんだろう
......そんな顔、しないで
小さな言葉がこぼれる。
『僕は何も......』
「おまたー！！」
五条先生...
「やぁやぁ皆さんおそろいで。私出張で海外に行ってましてね」
ガラガラとワゴンを引いている
「はいお土産、京都の皆にはとある部族のお守りを」
「歌姫のはないよ」「いらねぇよ！！」
「そして東京校の皆にはコチラ！！」
大きな箱の蓋が開く
「故人の虎杖悠仁君でぇーっす！！」
『......え？』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 385人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
國廣 - ありさんさん» 返信できました！助かりました笑！！大好きだなんてそんな、嬉しいじゃないですかー！！面白いって言っていただけてやる気出ました！ありがとうございます！！！ (3月26日 1時) (
レス) id: f6d4302edd (このIDを非表示/違反報告)
國廣 - 炭治郎の爪になりたいさん» すいませんめっちゃスランプでしたー！！今までの分取り返せるよう頑張りたいです！！それとヒロアカの方も！？本当嬉しい、ありがとうございます！！！ (3月26日 1時) (レス) @page20 id: f6d4302edd (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - すっごく面白いです！！！あなたの描くお話が本当に大好きです！！！いつも面白い作品を描いてくださってありがとうございます！！！それと、返信はコメントの後ろに書かれたレスという青文字を押すとできますよ！！ (3月20日 17時) (レス) @page15 id: 3426d1a1ea (このIDを非表示/違反報告)
炭治郎の爪になりたい(プロフ) - とてもいい所で止まっていて続きが気になります！ヒロアカの方も読ませていただいてます🙇🏻♀️更新頑張ってください！ (3月15日 2時) (レス) @page20 id: 31c5d01b1e (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください٩(^‿^)۶ (1月6日 15時) (レス) @page16 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：國廣 | 作成日時：2023年8月18日 0時
